前半戦振り返り〜個人編(というネタをやろうとしたが、ボツ)

大体、これぐらいの時期に通信簿形式で選手の採点やるんだけど、
今季はあまりに5.5以下の選手が多過ぎたので辞めたw
ちなみに、6.0以上の評価は6.0がメルテザッカー
6.5がアルテタ、ウォルコット、7.0がカソルラでした。

良い攻撃の形は良い守備から生まれる

ウィガン戦見てると、ピンチこそ少ないけれど
あわやピンチという場面は非常に多かった。
ウィガンはどこが相手でもロングボールはほとんど使わずに繋いでくるチームで、
特にここ数シーズンでそのスタイルを確立した感はある。
嵌らなければザルな相手なんだけど、嵌ると非常に厄介な相手で、
この試合ではウィガンの3−4−3でサイドの数的優位を作る攻撃に何度も手を焼いていた。

よって、ボールを奪える位置が自陣の低いエリアになってしまう為、
当然攻撃に切り替えた際に前線が遠いという事態に陥る。
アーセナルのアタッカー3枚には中盤以降と積極的にリンクする選手がいない。
それもあって、アーセナルがボールを奪ってから横パス、バックパスで
攻撃を作り直すというケースが多々ある。
バルセロナだったらそこから上手く作り直せるけど、アーセナルにはまだそこまでの文化はない。
バックパスに関しては、アルテタとかが消極的になっているという指摘も分からなくはないが、問題は複雑。

メンバー的に見ても、ショートカウンターの方が点は入りそう。
ただ、アーセナルは特にここ数年中盤で連動したプレスをかけることが出来ていない。
個々のパフォーマンスに頼りがちで、それがバラバラの時に中盤が緩くなって攻め込まれ易くなる。
深い位置まで攻め込まれるとボールを奪い返した後の攻撃の威力も落ちる。
一発で裏を狙うという手もあるが、最近はこれも少ない。
この試合も、前線にウォルコットがいるのだが、最終ラインから一発で裏を狙うという場面は
たしかフェルマーレンが前半終了間際に出した1本のみだったはず。

中盤の守備に関しては07−08までは素晴らしかったが、
08−09以降は常に問題を抱えている状態。
フラミニジウベルトが抜けて、本当に守備能力に長けたMFがいなくなってしまった。
更に、フレブも移籍、ロシツキー長期離脱ということで、
両サイドのメンバーも当時のナスリやウォルコットがメインとなり、
彼らも守備能力には欠陥があった。

前回のエントリーでサイドアタッカーのクオリティ低下を嘆いていたけど、
守備面でも明らかに落ちてるのが気になっていて、
それが解消するまではチームとしてもなかなか上には行けないような気がする。

4−4−2と4−3−3

今週はアーセナルについて、それからベンゲルについて、
ブログで色々書きたかったけど、あまりにも時間が無かった。

なので、せめてその一部だけ。


黄金期のアーセナルは4−4−2をベースにしていて、
ベンゲルは4−4−2のチーム作りが上手かった。

05−06シーズンのCLで4−1−4−1を試み、
06−07シーズンの前半でも同様に4−1−4−1を試みたが、途中から4−4−2にチェンジ。
07−08シーズンの前半は4−4−2だったが、RVP離脱後はフレブをトップ下に置いた4−2−3−1
08−09シーズンは4−4−2をベースとしていたが、シーズン終盤に4−3−3をテスト。
09−10シーズンからはRVPをCFに据えた4−3−3をベースにし、現在に至る。


05−06シーズンは4−1−4−1でCLファイナルまで進出したのに、
翌シーズン同じフォーメーションで上手くいかなかったのは、
1トップを務めたアンリのコンディション低下及び
左サイドのレジェスが抜けたことによる適役不在が主な要因と思っている。
あとはサイドバックのクオリティ。

07−08シーズンには4−2−3−1をやってたけど、フレブはトップ下が本職なので問題無かった。
09−10シーズンから本格的にスタートした4−3−3だけど、
セスクとRVPが揃っている時は機能していたが、当時から中盤の守備には問題があった。
中盤の守備に問題があったのは08−09からだけど。

アーセナルが無冠なのは05−06以降だけど、
07−08のアーセナルはタイトルを獲れても不思議ではなかった。

個人的に暗黒期に突入したと思っているのは09−10から。
08−09も4位が危なかったけど、後半戦はアルシャヴィンが救世主になり、
前線のクオリティは上がっていたから翌シーズンへの期待感はまだあった。
そういった期待感を失ったのが09−10から。
丁度、4−3−3に変えた年と重なる。


個人的に、現代フットボールで特に欧州で勝つにはクラシックな4−4−2のままでは厳しいと思った。
現にベンゲルも05−06以降はCLでは中盤を厚くするスタイルを取り入れている。
ただし、ベンゲルは4−4−2のチーム作りはスペシャルでも、
4−3−3のチーム作りではそうじゃないのかなと感じている。

4−4−2の頃のアーセナルはトップ下をこなすようなクリエイティブな選手をサイドに配置していたが、
4−3−3ではサイドで勝負するウイングタイプを好んで配置するようになった。
4−4−2の頃と同じようにやってしまうと更に中央に人が集まってしまうので、
ピッチ全体を広く使うにはそれが正解かもしれないけど、
今はそのサイドの選手のインテリジェンス不足が一つの問題になっている。
あと、メインストライカーが1人になってしまうので、その1人に求められる役割が多い。
歴代ストライカーだとアンリ、アデバヨールRVPはこなしていたが、
それと同じだけのクオリティをジルーやポドルスキジェルヴィーニョに求めるのか。

チームが好調な時は色んな選手が点を取っていて、それで良いという雰囲気になるが、
チームが悪い時期は核となる選手が不在だということに気付かされる。
ベンゲルはチームで一番良い選手が最も上手く機能する方法を選択することの出来る監督だが、
アンリやセスク、そしてRVPを失った今、それが誰なのかが試合を観ても伝わらない。
カソルラなのかもしれないけど、今は攻撃時の彼への負担があまりに大きいし、
それをカバー出来るアタッカーがいないというのが問題。

パスサッカーをするチーム対しないチーム

ホームでのスウォンジー戦。
昨季はフォルムのミスにつけこんだアルシャヴィンのゴールで勝利したアーセナルだが、
今季はスウォンジーアーセナルのホームでこれぞパスサッカーを見せつけ、
結果もミチュの2ゴールで勝利。
アーセナルは攻めきれず守り切れずと散々な試合になってしまった。


GK:シュチェスニー
DF:サニャ、メルテザッカーフェルマーレン、ギブス
MF:アルテタ、ウィルシャーカソルラ
FW:ウォルコットジェルヴィーニョポドルスキ


今日はジルーを休ませてジェルヴィーニョを1トップ起用。
しかし、ゲーム途中からはポドルスキとのポジションが完全に入れ替わっていた。
ポドルスキはどちらのポジションでも消えてたけど。

昨季の対戦時、スウォンジーは結構ラインの裏つけば弱かったので、
スペース突いて裏に抜け出すのが狙いだったと考えれば
ローテーションの意味合いもあってこういうスタメン構成も納得出来る。
しかし、スウォンジーは守備面でも思いの外したたかだったので、
裏を突けた場面は少なかったし、アーセナルの攻撃が雑なせいでそこまで運べなかった。

途中からジルー投入してウォルコットチェンバレンの両サイドから
クロス放り込めたかというとそうでもなく、
チェンバレン投入の意図は結局最後までよく分からなかったし、効果も無かった。
ロシツキー投入もウィルシャーと交代ではあまり効果的に感じなかった。

試合終盤に失点を喫し、ロスタイムに駄目押し食らったのは残念だけど、
この試合は引き分けでも負けでもそんなに変わらないので、
コクラン投入しろって言ってた人には賛同出来ません。
コクラン使うならスタートから使うか逃げ切りの守備固めで。


この試合では現状のアーセナルの問題がほとんどと言っていいほど散見された。
ざっくり大きいのを後ろから順にいくと、

・最終ラインからのビルドアップのもたつき
特に右サイドはSBがジェンキンソンで、その前にいるのがウォルコット
一番近いCBがメルテザッカーなので、相手としてはメルテザッカーとジェンキンソンには持たれてもいい。
その分、アルテタやフェルマーレンにプレッシャーをかけておけば
アーセナルはほとんどまともにビルドアップ出来なくなる。
ウィルシャーカソルラがカバーの為に降りてくると、今度はそこのカバーが必要になるけど、
前線の3人は気が利かないので結局先の段階でもたつくことになる。

・中盤の守備
中盤の3人が全員小柄なので、フィジカル的にきつい。
バルセロナでさえフィジカル面はこれほど軽視していないのに、
アーセナルにそれが出来るのかという話。
昨季のタックル成功率だっけ?たしか、ソングよりもアルテタの方が上なんだけど、
ソングがいた時の方が高い位置で奪えていたようなイメージはある。
ディアビ不在を嘆く人は多いが、そもそも彼は昨季もほとんどいなかったので、
ソング放出の穴を埋められていないと考えた方が個人的にはしっくりくる。
3人とも技術的には優れているけど、フィジカルはプレミアの中では中よりも下。
アーセナル自体が組織的に守れてるわけでもないのに、
個々のクオリティで無理が利かないんじゃ駄目って話。

・ボールに絡む頻度の少ない前線
ファン・ペルシーが抜けて痛かったのは、決定力ダウンとこれ。
特に今日のポドルスキジェルヴィーニョは酷かったし、
途中出場のチェンバレンもこの辺は課題。
ウォルコットも以前よりはマシになっているけど、やっぱり彼もそういうタイプの選手じゃない。
ジルーがフィットしてきてから徐々にやるようになってるけど、
今日みたいな試合の途中からではそれも難しい。


今後の修正点だけど、劇的な変化はまず期待しない。
アルテタとウィルシャーのバランスは攻撃面では良くなっても、
守備面はあまり変わることが期待出来ない。
2人ともフィジカル的にあれだからね。
TL上で散見されたのはコクラン起用だけど、中盤でのプレス要員としては若干の効果が見込めるけど、
ビルドアップは今まで以上に弱体化するのも間違いない。
前線の選手を1枚削ってまでそれをやるのかという話で、おそらくベンゲルのプラン上には無い。
ただ、個人的には↑でも言ったように使うならスタメンか終了間際の選手だと思ってる。

ディアビが計算出来ない以上、アルテタと横並びになる中盤の補強は必須だと思う。
ソング放出の穴を埋めなかった時は「バランスを整えれば守備的MFは必要無い(キリッ」
みたいなことを誰かが言ってたけど、これだけ現実見せられると賛同出来ない。
いっそのことジュルーを中盤の底に置いてしまうという仰天プランを思いついたけども、
おそらく賛同してくれる人は少ないだろうからここだけの話に留めておこうw
個人的にも冗談みたいなもんだしw

ウィルシャーカソルラにはもっと前線でのプレー機会を増やしてほしい。
だから、今考えているのはウィルシャーカソルラの位置で、カソルラは左サイドで。
これは4−3−3という前提条件の場合。
4−4−2だったらどっちもサイドになる。

前線に関してはポドルスキが最も活きる術をチームとして理解していないように思える。
(と言うか、見ていて私が分からないんだけどw)
そういうわけなので、用途が単純明快なジルーとウォルコットが残る。
あとは誰とも合わない単独オンリーなジェルヴィーニョは交代要員ということになる。
チェンバレンも現状の役割はそれに近いのかな。

あとは怪我から復帰したロシツキー、干されてるアルシャヴィンシャマフあたりを
どう活かしてくるかなんだけど、干され組の再生はベンゲルには期待出来そうにない。
ロシツキーカソルラウィルシャーとローテ出来ればいいや。
ラムジーも今の役割はそれに近いのかな。

冬の補強ポイントは↑でも言った中盤、あとは前線の器用なアタッカー。
余裕があればどちらかのSBもなんだけど。
そういえば、サニャとの契約延長云々の噂があったが、
ジェンキンソンが少し台頭してきたからといってサニャ売却は愚行だよ。

ノースロンドンダービー追記

昨日書けなかった感想とか雑惑。


シュチェスニーはあんまり良くなかったけど、マンノーネよりはマシ。
時間の使い方は冷静だなと感じた。
あと、意外に左のフィードが上手かったw

コシェルニーはコンディション戻ってきて良い感じ。
ギブス復帰したらフェルマーレンがCBに戻るだろうけど、
メルテザッカー含めてどういう編成にするのかなあ?
そうそう、フェルマーレンも一時期の不調時に比べるとだいぶらしさが出てきた。

中盤はかなり攻撃的。
ウィルシャーカソルラも前線にどんどん絡んでいくから、アルテタがお留守番してる状態。
ビルドアップの場面での2人のフォローは以前よりもスムーズに動いてた。
あとは守備をどうするのかが重要な課題。

ウィルシャーカソルラを比較すると、カソルラの方がより堅実なプレーを選択する。
ウィルシャーの方がチャレンジパスは多い印象。
だからといってカソルラが無難なプレーに終始しているわけではなく、
総合的な技術が高いから堅実にチャンスメイクも出来るというだけの話。

ジルーはだいぶフィットしてきた。
ウォルコットとの相性が良いので、チーム内での役割も見えてきたのかな?
攻撃陣が良くなったのはウォルコットがスタメンに復帰してから。
以前よりも無謀なチャレンジからのボールロストが減り、
フィニッシュに繋げる場面も増えてきた。
契約延長は早めに決着をつけましょう。
ポドルスキはフィニッシュの場面以外あまり目立ってないけど、
守備での貢献度も高いし意外に色んなところで仕事をしている。

選手交代に関しては、ウィルシャーはまだ90分使えない感じなので、
あの時間帯ならウィルシャーラムジーは正解。
何かいちいち文句言ってる人いたけど。
数的優位なのにコクランとか入れてわざわざ受け身に回る必要性は無かった。
それよりはボールに絡む動きの多いラムジーだろうと。

それはサントスについても同様。
あの場面はスパーズに1点返されて、更に何か起こそうとしていた時間帯だったので、
アルシャヴィンとかチェンバレン入れるとそれこそノーガードの打ち合いになってしまい、
これまた数的優位という状況を上手に活かさないことになる。
それよりはサントスにした方がボールを大事にじっくり時間をかけて攻撃が出来るし、
実際にそういう貢献が出来たのではないかと。

最後のカードは単純に前線の選手同士の交代だけど、
ジルーを下げてチェンバレンだったのでウォルコットが念願のCFへ。
ここに関しては特に感想無いけど、チェンバレンはナイスプレーだった。


久々の快勝だったけど、アデバヨール退場が無かったら苦しい展開を強いられただろうし、
結局は2失点しているという事実もある。
2失点ともこちらのミスなので、改善の余地はまだまだあるということ。
↑にも書いたけど、カソルラウィルシャー、アルテタの中盤は攻撃的過ぎる。
それに加え、空中戦等も含めたフィジカル面に弱点があるので、
冬はそういった弱点を埋める補強を切に願う。
これは既存の選手でどうこう対処出来る問題ではなさそうだし。
私は正直言って、コクランとかフリンポンのことはまだ信用してないです。
だからと言って、ラムジーとかも信用はしてないんだけどw

ノースロンドンダービー

アーセナル  5 − 2  トッテナム

アーセナル
GK:シュチェスニー
DF:サニャ、メルテザッカー、コシェルニー、フェルマーレン
MF:アルテタ、ウィルシャーカソルラ
FW:ウォルコット、ジルー、ポドルスキ

トッテナム
GK:ロリス
DF:ウォーカー、ギャラスフェルトンゲンノートン
MF:レノン、ハドルストン、サンドロ、ベイル
FW:アデバヨール、デフォー

アーセナルシュチェスニーが久々にスタメン復帰。
怪我で欠場の可能性が危惧されてた選手達は全員先発w

一方のスパーズはフリーデルではなくロリスが先発。
左SBにはフェルトンゲンではなく昨季ローンで出向していた若手のノートンを起用。
更に、今季初となるアデバヨール、デフォーの2トップを採用。
どちらかと言えば、スパーズの方が色々弄ってきた印象。


開始当初はスパーズの方が攻勢に出ていた。
中盤はあれだけど、前線のアタッカー4枚は全員縦に速く強力なので、
アーセナルDF陣は明らかに手を焼いていた。

デフォーにあっさり裏を取られてからシュートに持ち込まれ、
シュチェスニーのセーブのこぼれ球をアデバヨールに押し込まれて失点。
昨季に続いて試合序盤のDFラインの乱れを突かれた格好。

その後も嫌な形を作られてたけど、アデバヨールカソルラに危険なタックルをし一発退場。
残り70分以上を数的優位で戦える状況になった。

同点のシーンはCKの後の二次攻撃から。
ウォルコットのサイドを突破してのクロスを前線に残っていたメルテザッカーがヘッドで決めた。
この試合ではこの前後もウォルコットのサイドで主導権を握り続けた。
サイドでアドバンテージを作れると、結果的に中央、全体に波及する。
スパーズは若手のノートン使ったのが間違いだったね。

勝ち越しはその前からフリーランで良い動きをしていたポドルスキ
ギャラスのマークを受けながらシュートを決めてみせた。

3点目はセットプレーのこぼれ球を拾ったカソルラのドリブル→再度からのクロスをジルー。
前半のうちに逆転→追加点まで決めたのは大きかった。


後半もシュチェスニーゴールキック→ジルー競り勝ち→ウォルコット拾い
ポドルスキのクロス→カソルラのダイレクトで4点目。
スパーズは後半から両SB下げて3−4−1−1みたいな形にしてたけど、
アーセナルとしてはすぐに慣れた。

ただ、この状況でも失点を喫してしまう。
メルテザッカーのクリアしたボールを押し戻されてからのベイルの右足。
あれはメルテザッカーが飛び出したのでクリアボールは確実に外に出すべきだったけど、
周りの守備も緩くなってた時間帯だった。
ウィルシャーラムジーの交代の後ってのもあまり良くなかった。
その後の時間帯はスパーズがカウンターからのベイルの個人技で押せ押せだったけど、
シュチェスニーの時間稼ぎだったり、サントス投入による中盤でのボール保持強化により、
スパーズに傾きかけた流れを引き戻した。

最後はチェンバレンのカウンター→CFウォルコットの駄目押しで5−2
昨季と同じスコアでの勝利となった。


今日の試合はアデバヨールが早々に退場したことで、
アーセナルとしては数的優位もあって攻撃の方は活性化することが出来た。
守備に関しては依然として不安が残ったけど。


本当はもっと色々書きたいことあるけど、眠いからパス。

攻撃のポイント

ブログ書き終わった後にプレミアの今日の試合結果見たら、
ヴィラがユナイテッド相手にリードしてたから期待して観てみたらユナイテッドの逆転勝利。
こちらはチチャリート劇場でした。


今季のアーセナルの攻撃が何であんなに弱いのか考えてみたが、
最終ラインが低い(ボールを奪う位置が低い)、縦への推進力不足という2点が特に気になる。

今季はボールド効果で守備力アップしたのと引き換えに
両SBのオーバーラップが減ったとか言われてるけど、
それは単純にSBの各選手の能力の問題じゃないのかなーと思った。
縦への推進力を生みだすのは主に中盤、それから両SBの仕事かな。
サニャ以外のSBはそこが十分じゃないし、中盤もオープンな展開の時のディアビ以外は…てところ。
ウィルシャーがトップフォームに戻ってくれば、そこの期待度は上がると思うけど、
アルテタと横並びの位置での起用は守備面とか総合的なバランス含めるとあまり良くないかも。

あと、推進力を生みだす起爆剤になるのがスムーズなビルドアップ。
今季はここもアルテタ依存が激しいし、彼1人では成り立たないのが実情。
何かコシェルニー以外のCBもそのへんはイマイチだし。

個人的な優先度はビルドアップの方が上かな。
ビルドアップ→縦への推進力→からのチャンスメイク→フィニッシュという順序。
やっぱり、今夏ソング放出してから補強が無かったのが響いてるな。
質的には明らかにあそこが駒不足。