鉄壁アーセナル

アーセナル  3 − 3  フラム

前半に2点先行するも、前半の内に追いつかれ、
後半に不用意なミスからPKを取られ一時期は逆転を許し、
その後同点に追いつき、最後の最後にPKをゲット。
しかし、アルテタのシュートはシュウォーザーにセーブされ試合終了。
ホームでは例年カモにしているフラム相手に2年連続でドローとなりました。


この試合、CKからジルーのゴールで先制し、勢いに乗って2点目も取ったところまでは良かった。
だが、フラムの2トップ(ベルバトフ、ルイス)にボールを持たれてフラムがジワジワ巻き返しを
見せてきたところからCKで1点を返され、フェルマーレンサイドのスペースを突かれての同点劇…
この前半の主導権を相手に奪われてからの流れの悪さを後半にも引きずった感じ。

今のアーセナルには色々問題があって、色んな要因が絡み合ってる状態。

・左SBの不在
・減らせないアルテタへの負荷
・攻撃面のカソルラへの負荷

特に上記の3つは早急に対応したい問題。
左SBに関してはギブス待ちなんだけど、サントスだと守備面が致命的で、
だからと言って今日のフェルマーレンは攻守両面でNGだった。
基本的にアーセナルのSBは前の選手を追い越すだけの推進力を持った選手じゃないと
十分に機能した試しが無いので、ジェンキンソンを慣れない左に回しても駄目だと思う。
ベンゲルならジェンキンソン右でサニャを左に回すだろうけど。
コクランならやれると思うが、現在は中盤も人数が足りないのでちょっと考えもの。
フリンポンが本格的に復帰したらそういう選択肢も出てくるか。
どちらにしろ、ベンゲルはやらないだろうけど。


アルテタの負荷に関しては、攻撃面ではビルドアップの場面がそうだし、
守備面でもアルテタへの負荷は大きい。
誰かが言ってたが、攻守両面でアルテタ経由しないと成り立たないような状態で、
これを敵の立場から見たら彼のところを潰せば今のアーセナルは攻略可能ということになる。
これはディアビが離脱してからが特に顕著で、彼がいた頃に比べると空中戦が特に弱くなってる。
地上戦も確実に弱体化してるけど。
ソング放出しておいてフィジカル強いのがディアビだけっていう、
そもそものチーム編成の問題なんだけど。

この試合ではコクランが先発し、途中からはラムジーだった。
コクランがハードワークしていて良かったように映ったという人もいるようだけど、
俺から見たらチームとして彼に決まったタスクが無かったから、
ある程度は積極的に持ち味を出せていたし、それは当然のことかと。
積極的なボール奪取とかは良かったと思うけど、ビルドアップの場面で効果的なプレーが無いし、
攻撃面での貢献が全体的に低かった。ボール回しにも絡めていない。
守備においても積極性はあっても基本アルテタがバランス取ってたわけで。
アルテタの負荷が依然として高いのに変わりなかった。

ラムジー起用は同点の場面で、より攻撃に積極的に行きたかったから、
攻撃面でよりハードワーク出来る方を取ったんだろう。
ところが、今日のラムジーのプレーは散々だったんで、結果的に失敗だったけど。


このへんはカソルラにも影響してて、現状彼を積極的にヘルプ出来る選手がいないから、
連戦による疲労が溜まってきた現状はきついよね。
今日の前線の3枚はみんな結果出したからOKかもしれないけど、
みんなカソルラへのフォローが無い。
そういう選手が1人だけでもいれば、もっとカソルラが活きる→もっとみんなが活きるっていう
良い流れに持っていけるかもしれないのに。
ベナユンを完全移籍で獲得していればなあ…


今日はコシェルニーもフェルマーレンもミスがあったけど、
2人とも試合終盤にテンションが上がるにつれ、良いプレーも戻ってきた感じ。
あとは継続性と安定感だな。
現状はどちらか+メルテザッカーだけど、ラインを高く設定するなら
フェルマーレン+コシェルニーの方が良いのかなあ?
今季はメルテザッカーだけじゃなくフェルマーレンもビルドアップの貢献度が低いらしいけど、
それを考えるとコシェルニーは外せないのかな。
でもフェルマーレンが正キャプテン…
チョイスが難しいね。

前線の3人はみんな結果出したけど、試合全体通して見るとポドルスキの存在感が薄い。
アーセナルでの左サイドには向いてないのかなあ…
ウォルコットとの両サイド併用だと、両サイド消える時間長いのが問題だなw
だからといって、それがチェンバレンジェルヴィーニョになっても、
そのへんの問題が改善されるというわけでもない。
ベナユンを完全移籍で獲得していればなあ(二度目)