クオリティ不足

※OTでのユナイテッド戦は観ていません。
結果は知ってますが。

ヴェルマーレンがどんなミスを犯したかとか、ファン・ペルシーがゴール後どんなだったとか、
ウィルシャーが何で退場したのかとか、全然情報知らないけど面倒なのでパス。


この試合は観てないのであまり追求しないけど、他の試合とかも観てて思ったこと。
それは、最近のアーセナルはつまらない。
本当はもっと前からだけど、年々つまらなくなっていってるなと感じている。

原因として考えてるのは2点あって、
1.選手個々のクオリティ低下
2.選手間の連動・アイデア不足

守備の安定感がどうとかいうのは二の次の話で、やっぱりアーセナルは攻撃のチームだと思う。
まずはアーセナルがどのようなフットボールを展開したいのか。
近年はポセッションを重視しているようだけど、その先に何があるのか。
例えば、バルサならポセッションしてから崩しにも行くし、メッシの個人技もある。
アーセナルにメッシの個人技は当然無いけど、チームとして崩しに行く場面自体がほとんど見られない。
むしろ、大事にポセッションし過ぎることで相手に守備の準備をするチャンスを与えているような。

アデバヨールを放出した09年以降、アーセナルは基本的に4−5−1を続けている。
05−06あたりから徐々に増えていったやり方だけど。
当時は絶対的なエースのアンリがいて、彼が去ってからはアデバヨールがいて、
アデバヨールが去ってもファン・ペルシーがいた。
そして、今季ついにファン・ペルシーも去ったわけだけど、
それからアーセナルで1トップを務めたのはジルー、ポドルスキジェルヴィーニョ。。。
4−5−1の1トップが弱いチームは中盤がどんなに豪華でもなかなか機能しない。
それは06−07にバチスタとかアリアディエールが1トップやった時に痛感したこと。
このフォーメーションは、ポセッションに拘ろうが、カウンターサッカーだろうが、
1トップの選手が最も重要だというのが個人的な考えかな。

今季ここまで計算外なのは、ジルーの期待外れぶり。
巷では主にチャンスで外す師匠ぶりを言われているけど、
俺はそっちじゃなくてそもそもボールが収まらないのが問題かと。
競り合いの面での安定感はアデバやシャマフよりも感じるけど、
彼らに比べるとボール運びの段階での貢献度が低い。
かといってワンチャンスで決めきれないから、それじゃ駄目だなと。
得点力という面では多分もっと出来る選手だけど、
それ以外の技術面はすでに底が見えてる気がする。
これはポドルスキにもジェルヴィーニョにも言えることだけど。

最近ウォルコットのCF待望論が強くなってきたと感じるのは、
単純に彼が一番数字残せそうだからだろうね。
ってか、彼がアーセナルで最も実績残してるんだから、それが当たり前のはずなんだけど。
ただ、彼もフィニッシュ以外での技術面で色々問題があるので、
1トップ満足に務めるには様々な条件が伴う。

全部ひっくるめると、1トップ出来る人いないよ。
アルシャヴィンシャマフを上手く使えば上記の選手達がもっと機能する可能性はある。
レディング戦の大逆転劇によってそういう選択肢が生まれてくれば良いけど。


数年前なら4−4−2に戻せって声には反論しかなかった。
アーセナルの4−4−2じゃ欧州では勝てないと思うから。
ユナイテッドも昨季駄目だったしね。
そう考えると、アーセナルがユナイテッドに近年相性が悪いのは
スタイルの不徹底が結果として表れてるのかな。