Deadline dayを振り返る


お久しぶりです。
8月31日は例年通り、移籍市場が慌ただしかったですね。

例年と異なったのは、アーセナルの立ち位置。
例年であれば、アーセナルが移籍市場で獲る側として目立つことはあまりない。
ただ、今年に限って言えば、その慌ただしさの中心にあり、最も注目を浴びたのがアーセナル


IN:
カール・ジェンキンソン
ジェルヴィーニョ
パク・チュヨン
アンドレ・サントス
ペア・メルテザッカー
ヨッシ・ベナユン(Season loan)
ミケル・アルテタ

OUT:
デニウソン(Season loan)
カイル・バートリー(Season loan)
ジェイ・エマニュエル=トーマス
ガエル・クリシー
セスク・ファブレガス
エマニュエル・エブエ
サミル・ナスリ
アルマン・トラオレ
ジョエル・キャンベル
ジレ・スヌ
ニクラス・ベントナー(Season loan)
ヘンリ・ランズバリー(Season loan)


多分、こんなところかな。

結果、今季のトップチームのスカッドは以下のようになった。


GK:
シュチェスニー、ファビアンスキ、マンノーネ、アルムニア

正GKはシュチェスニーで、ここまでは十分期待に応えている。
アルムニアは一応まだトルコのクラブへの移籍の可能性が残っている。
(トルコのクラブは5日ぐらいまで移籍市場が開いているらしい)


DF:
ヴェルマーレン、コシェルニー、メルテザッカー、ジュルー、スキラッチ、ミケル、
サニャ、ジェンキンソン、アンドレ・サントス、ギブス

注目のCBはメルテザッカーを獲得。
空中戦、対人守備の強さは問題無し。
国際舞台での経験も豊富で、アーセナルにとって正に補強と言える。
不安要素はプレミアの水に馴染めるかどうか。
アーセナルはラインを高く設定しがちなので、フィジカル的な部分よりも
ゲーム展開のスピードにどれだけ早く慣れるか。
個人的にはヴェルマーレンは不動として、
パートナーはまだメルテザッカーが確定したわけではないと思う。
プレミア2年目のコシェルニーとのレギュラー争いになるが、
現時点では足元の技術にも優れているコシェルニーの方が優位と見ている。
メルテザッカーは足元に不安あるけど、そのへんはアーセナルで成長していってほしい。
状況に応じて使い分ける、または3人同時にピッチに立つこともあるかもしれない。
臨機応変に適材適所で対応していけるのがベスト。

SBはクリシー、エブエに加え、トラオレまで移籍。
プレシーズンマッチ〜ユナイテッド戦までの出来を見ると、
トラオレは明らかに戦力外だったので特に文句なし。
むしろ、今季のLSBはギブスで行くものと思っていたので、
アンドレ・サントスの獲得は小さなサプライズだった。
ブラジル人SBということで、例の如く超攻撃型。
中盤〜前線のスカッドは後述だけど、今までよりも小粒なスカッドになっているので、
サントスがどれだけアクセントになれるかがアーセナルの攻撃の鍵を握ってくるかも。
一方で、サントスが上がったスペースをどう埋めるか、という課題も浮上してくる。
これはギブスがSBでもすでに同じ課題があったので、
今のところサントスが入ってマイナス面は見当たらない。


MF:
ソング、フリンポン、コクラン、
ウィルシャーラムジー、アルテタ、ロシツキーディアビ

今季のアーセナルは今のところ4−3−3の1ボランチ型でフォーメーションを組んでいる。
1ボランチの1stチョイスはソングで間違いない。
2番手はプレシーズンでアピール出来たフリンポン、
3番手はユナイテッド戦に急遽駆り出されたコクランか。
中盤の攻撃的な役割を担うのは、おそらくウィルシャー、アルテタのコンビ。
アルテタはセスクに似たプレースタイルだが、
セスクのように司令塔タイプにはハマらないタイプでもある。
エバートンで6シーズンもプレーしているのでプレミアでの経験は豊富。
中盤の補強としてはベストに近い人材だったように感じる。


FW:
ファン・ペルシー、シャマフパク・チュヨン
ウォルコットジェルヴィーニョアルシャヴィンベナユン、宮市、チェンバーレイン

最終的に最も不安なポジションになってしまったのがFWかもしれない。
CFにはチームの大黒柱であるファン・ペルシーがいるが、サブのレベルが問題。
両サイドは縦にチャレンジするタイプが多い中で
ベナユンがどの程度アクセントになれるか。
リバプール時代ぐらいのパフォーマンスが出来れば嵌ると思うけど、現状どうかなー。
アーセナルの現在のスコアラーはファン・ペルシーが2点、ウォルコットが3点なので、
今のところウォルコットは外せないだろう。
当面はジェルヴィーニョファン・ペルシー、ウォルコットの3トップになると思われる。
アルシャヴィン復活があるとしたら、4−4−1−1のセカンドトップじゃないと。

宮市については、今年はカップ戦が主戦場になると思われる。
サイドの人数を数えると、現状宮市は5,6番手なので…


総合的に見れば、守備陣は昨シーズンよりもプラスになっていて、
攻撃陣はセスク、ナスリが抜けたことによるマイナスの方が大きいと判断出来る。


最終日でこれだけの選手を獲得出来たのは評価して良いと思うけど、
そもそももっと早く動くべきだったので、何やってんだよという気持ちは強い。
現状のスカッド+3トップの一角にビッグネームを1枚買えれば満足だったんだけど。
個人的にはやはりマタがほしかった…