儚い


アーセナルエミレーツスタジアム移転後、唯一獲得している優勝カップです。


このエミレーツ杯のメンバーにもセスクは入っていません。
数日前、ベンゲル、フロント陣と代理人を交え会談を行った模様。
その詳細は明らかにはされていませんが、
その後のインタビューでベンゲルらがセスク退団の可能性を認めたことからも、
セスクが退団の意思を伝えたとみていいでしょう。


去年の移籍騒動の時点で、おそらくあと1年だろうという覚悟はあったので、
私はただその時を待つのみです。
以前書いた通り、私は改革推奨派ですし、その時にはセスクはいない未来を描いていました。




しかし、ガナスレで紹介されてたけど、以下の動画を見ると
やはり込み上げてくるものはあります。


Cesc Fabregas & Arsenal F.C " The love story "
http://www.youtube.com/watch?v=PQ26T1Ws73E&feature=feedlik#


私の心の選手は常にベルカンプで、今でも彼以上の存在と言える選手はいません。
ですが、ベルカンプ引退以降、現役選手でどの選手に最も愛着があるかと言えば、実はセスクでした。
私の場合、今はウィルシャーがそれにあたるわけですが。


あの時はほとんどの人がセスク中心のアーセナルを思い描いていたと思います。
アンリ中心のチームから、セスク中心のチームへ。
瞬く間に誰もがチームの中心と認める存在になったわけですが、
07-08シーズン終了後、彼と肩を並べていた選手が次々に退団…
08-09シーズンにはギャラスがキャプテンはく奪され、後任としてキャプテンに就任、
名実ともにチームを引っ張っていくことが義務付けられる選手になりました。
それ以降も、毎年のように肩を並べていた主力選手が抜けていき、
若いチームを鼓舞し、引っ張っていかなくてはいけない…
それが彼には重荷だったように思います。
スペイン人の若者には、あまりに背負うものが多過ぎました。


あと1シーズンはアーセナルにいてほしいとか言ってる人は正直空気読めてないと思うけど、
セスクにアーセナルにいてほしい気持ちは理解出来る。
ただ、私にとって…おそらく多くのグーナーにとって、アーセナル>セスク。
選手がクラブ以上の存在になることは決してあり得ない。
チームに十分にコミット出来ない選手がチームの中心でいて尚且つキャプテンだと、
チーム全体にとって悪影響だし、悪い流れになった時にただ飲まれていく。
アーセナルとセスク…お互いにとって新たなスタートを切る時が来たのではないでしょうか。


2000年代後半以降のアーセナルで最も貢献してきた選手は間違いなくセスク。
そこに異論の余地は無いと思う。
それがタイトルという形で報われていないことがただただ残念で仕方が無い。