で、来季の話だけど


今日は普段思っていてもブログに書かないことまで、
ある程度はぶっちゃけてしまおうかと思います。
わざわざ隠す理由もありませんし。




まず、血の入れ替えは必要。
6シーズン無冠で、監督・首脳陣が安泰なんてことは他のチームでは考えられない。
2年前、ベンゲルはこれから2シーズンで結果が出なかったら責任を取るとか、
確かそんなことを言ってたと思います。何かの記事に書いてあった。
もうすぐその時が来ます。


チーム作りについて。
無敗優勝前後あたりから、若手選手の積極起用とベテラン切りが目立ってきたアーセナル
結果としては、ヴィエラ放出以降の6シーズン連続の無冠。


タイトルが近づいたのは、05-06チャンピオンズリーグ準優勝、
06-07カーリングカップ準優勝、07-08プレミアリーグ3月あたりまでは首位継続、
10-11カーリングカップ準優勝、とこんな感じかな。


チーム作りにはサイクルがあると思ってる。
ヴィエラを放出した時、1つのサイクルが大きく終わりに近づいた。
05-06シーズン終了後にベルカンプは引退し、ピレスは移籍。
アシュリー・コールが去ったのもこの時だったっけ。
残ったのはアンリとリュングベリ
だけど、彼らのチームのサイクルはこの時すでに終わっていた。
06-07シーズンは散々な結果に終わり、彼らにとっても怪我が多く特に悪いシーズンだった。
この年あたりからチームの中心はアンリ⇒セスクに変わっていった。
06-07シーズンは無敗優勝時代のチームのサイクルの終焉とともに、
新たなチームのサイクルの始まりでもあったのかな。次のシーズンの布石にはなった。


07-08シーズンは大黒柱だったアンリを放出し、下馬評が低かったが序盤から絶好調。
首位で年明けを迎えました。
このシーズンの中盤はセスク、フラミニロシツキー、フレブ。
2トップはアデバヨールファン・ペルシーでしたね。
ファン・ペルシーが怪我でシーズン半分はいなかったから、アデバ1トップが多かったけど。
しかし、シーズン途中にはロシツキーが怪我で離脱し、
そこから復帰までに1シーズン以上を要することになる。
更に、シーズン終了後にはフラミニがフリー移籍、
アデバヨールとフレブは移籍騒動があり、結局はアデバ残留、フレブ移籍となった。
その結果、翌シーズンにあたる08-09シーズンは中盤が崩壊状態となり、
近年でも最弱のアーセナルと揶揄されるレベルにまで落ち込んだ。
この時点ではまだやり直しが利いたのか、それともすでにサイクルの終焉が近かったのか。
冬にアルシャヴィン獲得して、彼が起爆剤になったのか、
シーズン終盤にはある程度の立ち直りを見せた。
ただし、アルシャヴィンを温存してFA杯チェルシーに敗退し、
アルシャヴィンを使えないCLではホームでユナイテッドに完敗を喫した。
シーズン終了後にトゥレとアデバヨールが移籍。
この年を最後に4-4-2から4-3-3へシステムを変更した。


この4-3-3システムではセスクが今まで以上に攻撃に比重を置くようになり、
ファン・ペルシーが1トップを務めるようになった。
攻撃の中核を担っているのは間違いなく彼らなわけですが、そこに問題が。
セスク、ファン・ペルシーが攻撃の中心選手で、且つキャプテン、副キャプテンでもある。
今のアーセナルは彼らを中心にし過ぎているってのが率直な印象。


ここからは特に個人的な考えですが、
セスク、ファン・ペルシーの限界がそのままチームの限界にもなっている。
ファン・ペルシーは怪我が多いし、セスクも近年は怪我が多くなってきた。
2人ともシーズン通してコンスタントには働いていなくて、調子にもムラがある。
メンタル面での弱点をピッチ上でも見せる。
その最たる例はCLバルサ戦2ndLegでのファン・ペルシー退場劇。
そのへんがチームの不安定さに影響を与えていないわけがない。
セスク、ファン・ペルシー体制って言うとあれですが、
個人的にはこの体制は崩してほしい。
ハッキリ言って、今の体制ではよっぽど運に恵まれない限りタイトル獲得のチャンスは無い。
今季に限っては、カーリング杯でその運が巡ってきてたわけですが。


体制を崩す条件は以下2点のどちらか。
・セスク、ファン・ペルシーに匹敵する選手の台頭、または獲得
・セスク、ファン・ペルシーどちらか、または両者の退団


前者はセスクを中核に据えてからのサイクルの継続、
後者は次のサイクルへの急速での転換。


セスク中心体制で最も完成形に近かったのが、07-08シーズン。
あれからもう3シーズンが経過する。


一応、セスク、ファン・ペルシーに匹敵するレベルにある選手が1人いて、それがナスリ。
ただ、彼は中盤でのゲームへの影響力が実はそれほど強くない。
今季は得点力が飛躍的に成長したので十二分に評価できますが、唯一不満な点。
ゲームメイクという点においては、ウィルシャーの方が影響力は強い。
勿論、ポジションの違いは影響していますが、それを差し引いてもそうなるのではないかと。


↑で現状をセスク、ファン・ペルシー体制と言ったけど、
別の見方をすればデニウソング、ディアビ体制とも捉えられる。
つまり、中盤の彼らの不安定さもチームに大きく影響している。



守備が不安定だと、どうもすぐにGKを補強しろだのDFを補強しろだのって、
どうしてもゴール近くで守っている選手が槍玉に挙がってしまう。
それ自体が間違ってるってわけじゃないし、実際に修正は必要とも思うけど。
ただ、そこだけ直せばOKかって言うと、そうはならないというのが私の考えですね。