エミレーツスタジアム史上最悪の試合


アーセナル  1 − 3  マンチェスター・ユナイテッド


アーセナル
GK:アルムニア
DF:サニャ、トゥレ、ジュルー、ギブス
MF:セスク、ソング、ナスリ
FW:ウォルコットアデバヨールファン・ペルシ


マンチェスター・U
GK:ファン・デル・サール
DF:オシェイファーディナンド、ビディッチ、エブラ
MF:フレッチャー、キャリックアンデルソン
FW:パク、ロナウドルーニー





開始早々、ホームのアーセナルが攻勢をかける。
積極的な立ち上がりを見せたのはアーセナルだったが、
ユナイテッドがカウンターからアンデルソンがほぼノープレッシャーの状態で
ロナウドへスルーパスロナウドの折り返したボールをクリアしにいったギブスが
あろうことか一番転んではいけない場面で転び、完全フリーのパクがゴール。


これで試合の流れが一転。
で、明らかにショックを引きずってたギブスが何でもないビルドアップからまたしてもミス、
一度はアーセナルボールになるもセスクかナスリか忘れたけどどっちかがこれもミスで
相手にボールを奪われ、ファン・ペルシーがファウルで止めて嫌な流れで相手のFK
これをロナウドが長い距離から直接決めて開始11分で0-2となり、
この時点でアーセナルが逆転するには4点が必要になった。




この時点では私はまだ諦めてなかったです。
でも、その後の前半の出来、選手・スタジアムの雰囲気を見ると、
ここから逆転出来そうな気配は微塵も感じない。
何でユナイテッドの方がシュートが、オンターゲットが多いのか。
アーセナルはサイドから精度の低いクロスを放り込むか、
アデバめがけてロングボール一発を狙うだけ。
相手CBコンビは空中戦の強さならチェルシーと並んで世界屈指なのに、
こんなやり方で通用するなら今季あんなに苦しむことは無かった。


後半開始からギブス下げてエブエ投入。
アーセナルは前半に比べると無駄なクロスは減るも
結局シュートは打たないしユナイテッドのブロックを崩すことも出来ない。


逆にCK後のカウンターからユナイテッドが追加点。
これで0-3となった瞬間、帰り始める客が続出。


この後、この試合ルーニーとエブラに全く通用しなかったウォルコットに代えてベントナー
前回の試合では何も出来なかったベントナーだが、この試合では果敢に仕掛けたり
シュートを打ったりと意地は見せた。


この試合アーセナルの唯一の得点は、ファン・ペルシーのダイレクトパスを
PA内で受けたセスクがフレッチャーから貰ったファウルによるPKのみ。
結局、他はまともなミドルも見せ場もほとんどなく、逆にユナイテッドの方が決定機は多かった。




2試合総括すれば、粕谷の言うように両チームの実力差が予想以上に開いていたということでしょう。
少なくとも昨シーズンのアーセナルはこんなに弱くは無かったけど、
選手を放出した分だけ順当にアーセナルは弱くなった。それだけのことかもしれない。


個人的に今物凄く感じていることのうちの1つが、チームとしての成熟度の差。
アーセナルはまず守備において統一感が無い。
前に出て積極的にプレッシャーをかけていくのか、引いて相手が使うスペースをなくすのか。
攻撃においても、サイドで完全に詰まってから精度の低いクロスを上げたりと、効率が悪い。
主力選手複数名の放出によって、攻守両面でアーセナルは今季1からチームを作り直すハメになった。
プレミアの上位3チーム、ユナイテッド、リバプールチェルシーが何故強いのか。
単に個々の能力が高いというのもあるが、あそこは中軸が数年間変わってないし、
脇を固める選手もそれなりに年数を重ねている。
それだけ、チームとしての成熟度が高いということが言える。


もう1つ挙げると、リーダーシップの欠如。
今日、セスクはキャプテンらしいことを何かしたのか。
少なくともピッチ上では見えなかった。
キャプテンってこと度外視しても、
今日のプレーは今まで見たセスクの中でもかなり悪い部類に入る。
セスクに限らず、チームを鼓舞出来る選手がピッチ上に1人も存在しなかったというのは大問題。
アルシャヴィンがいればもうちょっと足掻けたんでしょうか。




言いたいことは山ほどあるけど、とりあえず俺が今まで見た中で一番最悪の試合だった。
アーセナルというクラブ史上においても屈辱的な大敗になってしまった。
ただ、もうこれは終わってしまったことだから、後はこの反省をどう今後に生かしていくか。
俺が今一番問題視しているのはそこ。
昨シーズン敗退した時は、今とは全く異なる心境で同じことを言った。
だけど、現実としては全く反省を活かしていないどころか
チームは逆に弱体化し、課題が多くなってしまった。
同じ失敗は繰り返してほしくない。
だから、まずはレギュラークラスの選手を絶対に残留させること。
補強よりまずそこが最低限の最重要課題になる。