前半戦総括
今更感はありますが、2011-2012シーズンの前半戦を振り返っていきます。
今季今のところ印象に残っているところとしては、
・ニューカッスルの躍進
昨季の冬にはキャロルを放出し、今夏いきなりノーランを放出。
更に、クラブ側に不満を漏らしていたバートンも放出を決定したり、
エンリケを放出したりと、外野から見たら内部崩壊しそうな状況でした。
だが、シーズン始まってみれば、シティに負けるまでリーグ戦無敗をキープ。
負けて以降は怪我人が相次いだ関係もあり、勢いは落ちていますが、
先日ユナイテッドに3−0で完勝する等、後半戦もまだまだ期待出来そうなチーム状態ではあります。
躍進の立役者は今季からキャプテンを務めているコロッチーニ、それから正GKのクルルかな。
彼らを中心としたDF陣の奮闘があったからこそ、前半戦安定した結果を残すことが出来た。
それから、デンバ・バ、カバイェといった新戦力がフィットしたことも大きい。
バはキャロルの穴を十分に埋める働きぶりだし、カバイェとティオテのCHコンビは
ビッグクラブにもそう引けを取らない。
ACNでバとティオテが抜けるのは痛いけど、ここまできたら7位あたりには入ってほしい。
・昇格組の健闘(ノーウィッチ、スウォンジー)
QPRは除外w
そのQPRはSWPとかバートンとか補強したけど、その他の昇格組は財政的にそんなに力が無い代わりに、
チームのスタイルを貫いて良いサッカーをしていると感じる。
両チームともオープンなフットボールを展開していて、
ノーウィッチはクロスからのゴールが多く、スウォンジーはより細かいパスサッカー。
際立ったタレントがいなくても、チームとしてのスタイル、規律が確立されていれば
十分に戦っていけるということを示した2チームです。
敢えてタレントを挙げるなら、スウォンジーはスコット・シンクレアがいますね。
・シティの強さ
現在、プレミアリーグの首位に立っているのがマンチェスター・シティ。
リーグ最多得点、最少失点で、ここまでの内容はほぼ文句のつけようが無い出来。
昨季は4−3−3で守備を固め、攻撃はテベス頼みなところがあったけど、
今季は4−4−2の攻撃的布陣にシフトチェンジし、攻撃陣が得点を量産している。
攻撃的布陣へのチェンジに踏み切れたのは、アグエロ、ナスリの加入が大きい。
ナスリは準レギュラー〜控え的なポジションだけど、彼が加わったことで
サイドの選手層が厚くなり、4−4−2を組めるようになったという側面はある。
ここからは前半戦の優秀選手をピックアップ。
23人選びました。
GK:
クルル(ニューカッスル)
ハート(マンチェスター・シティ)
フリーデル(トッテナム)
DF:
キング(トッテナム)
コロッチーニ(ニューカッスル)
フィル・ジョーンズ(マンチェスター・ユナイテッド)
コシェルニー(アーセナル)
マイカ・リチャーズ(マンチェスター・シティ)
ホセ・エンリケ(リバプール)
アッスーエコト(トッテナム)
MF:
パーカー(トッテナム)
ヤヤ・トゥレ(マンチェスター・シティ)
モドリッチ(トッテナム)
ラミレス(チェルシー)
シルバ(マンチェスター・シティ)
ベイル(トッテナム)
スタリッジ(チェルシー)
マタ(チェルシー)
ファン・デル・ファールト(トッテナム)
FW:
ファン・ペルシー(アーセナル)
デンバ・バ(ニューカッスル)
アグエロ(マンチェスター・シティ)
アデバヨール(トッテナム)
DFの枠を1枚削って、MFの枠を1枚増やしました。
内訳は結構偏りが出てしまったと思う。
スパーズから8人は選びすぎたか。
ただ、それだけ今季のスパーズは個々のタレントの能力が高く、ここ数年では間違いなく一番。
個々の能力だけで言えば、07-08のアーセナルよりも上だと思う。
シティは選んでない選手でもコンパニ、ジェコ、バロテッリといった選手がいる。
やっぱり選手層ではここが頭一つ抜けているかな。
アーセナルからはコシェルニー、ファン・ペルシーしか選んでないけど、
ソング、アルテタは安定して良かったし、怪我さえ無ければヴェルマーレンは必ず選出した。
ラムジーやジェルヴィーニョは安定感が身についてくればここに名前を書ける。
ユナイテッドはフィル・ジョーンズしか選ばなかったけど、
これこそチームとしては効率良く結果を残していることの表れ。
ルーニー以外にもナニ、ギグスといった優秀なアタッカーはいるしね。
ただ、ヴィディッチ不在でリーグ優勝は厳しいと思う。
チェルシーは守備の安定が今後の鍵を握る。
G.ケーヒルの獲得が目前だけど、選手個々の問題じゃないと思うな。
高いDFラインを敷くなら、能力的にはD.ルイスが適任なんだけど、守備意識に問題が。
ただ、世代交代の遅れ云々言われてきたけど、マタ、スタリッジ、ラミレスに加え、
ロメウもレギュラーの座を奪いつつある。
守備面の課題をどう克服していくか、あとはランパードに代わる中盤の核となる選手、
それからドログバの後釜となるCFが出てくれば、また強いチェルシーが見られそう。
まあ、それがそんなに簡単じゃないんだけど。
・後半戦の見どころ
まずは優勝争い。
今季はシティが逃げ切るかなというのが現時点での予想。
今のところ、落ちる要素が無いからね。
対抗馬はユナイテッドとスパーズなんだけど、スパーズはぼちぼち怪我人が出てきてるし、
ユナイテッドはすでにボロボロの状態。
いずれにせよ、トップ3はこの3チームかなと思ってるけど。
4位争いはアーセナルとチェルシーになると思う。
アーセナルはファン・ペルシーが長期離脱するような怪我をしないことが絶対条件で、
チェルシーは守備をいかに修正出来るか。
どちらかと言えばアーセナルが優位に立てるかなと見ている。
もうすぐサニャが復帰するし、ウィルシャーも戻ってくる。
SBがしっかりしていればチームバランスは良いんだから、今は我慢の時期。
左SBに相次いで怪我人が出てきているので、冬の動きにも注目。
チェルシーは前述の通り、チームとしていかにバランスを改善していけるか。
残留争いだけど、ウィガンはきついと思う。
ボルトンは開幕前から怪我人が多すぎたし、この上ケーヒルまで失うと厳しい。
ブラックバーンはアーセナル、ユナイテッドを食ってるのにここまで3勝だけw
この3チームが今のところ降格候補筆頭で、あとはウルブス、QPR、WBAあたりが巻き込まれるかな。
これ書いてる途中に気付いたけど、現在のボトム6じゃんか。
全然普通の予想だった。