何故、アーセナルは失敗したのか?


前半のメンバー
GK:シュチェスニー
DF:サニャ、ジュルー、ヴェルマーレン、ギブス
MF:ロシツキー、ソング、ラムジー
FW:ジェルヴィーニョファン・ペルシー、アルシャヴィン


後半のメンバー
GK:ファビアンスキ
DF:ジェンキンソン、スキラッチヴェルマーレン(→ミケル)、ギブス(→トラオレ)
MF:ロシツキー(→ランズバリー)、フリンポン、ラムジー
FW:ジェルヴィーニョシャマフ、宮市



プレシーズンマッチラストは前半を1−0で折り返し、後半で見事に逆転負けを喫しました。
ただ、今までと違うのは終盤に追いつかれるというよりも、
後半はフルメンバーに近い陣容で挑んできたベンフィカフルボッコにされたという印象。


前半の得点シーンは、中央のファン・ペルシー→左サイドのアルシャヴィンで、
オーバーラップしてきたギブスを使ってマイナスのクロスを最後は再びファン・ペルシーという、
SBのオーバーラップを理想的な形で活かしてのゴールでした。
中盤は攻守に安定感を欠いていて不満な出来だったけど、
それ以外の攻撃面に関しては一定の手応えはあったかと。
ジェルヴィーニョのドリブルでの仕掛けも相変わらず効いていた。


ところが後半、メンバーチェンジしてからは状況が一変。
ベンフィカも後半からアイマールとかガイタンとかサビオラとか続々と出てきたので、
アーセナルが前半にレギュラーを出したのとは対照的だったんだけど、
そのアイマールとかにいいようにやられてしまった。


後半途中にギブス→トラオレ、ロシツキー→ランズバリーと交代していったけど、
特にロシツキー抜けてからは攻守両面で中盤が死んでしまったので、
あとはベンフィカに一方的にやられ過ぎて反撃どころでは無かった。
結果的には敗戦処理みたいな起用法でちょっと気の毒だったかな。



今日の逆転負けだけど、よく1点差で済んだなって感じ。
ファビアンスキやヴェルマーレンは本当に気の毒だった。
それ以外の選手は明らかに力不足で、まだ経験豊富な選手のフォローを必要とする若手なのに、
ベンゲルはああいう起用法で何を見出そうとしているのか。
これは根が深い問題。

私は選手個々のクオリティ云々というよりも、ベンゲルに問題があると見ています。
今日は精彩を欠いている選手がほとんどだった。
十分に力を発揮してあの出来なら問題外だけど、
選手の力を十分に引き出せる環境を準備出来ないベンゲル、そしてアーセナル
現状のやり方に欠陥があるんじゃないだろうか。


とりあえず、中盤はバートン素行悪いからイラネとか言ってる場合じゃないのは分かった。
前線もシャマフがあの出来なんで、ジェルヴィーニョCFとかもっと試せば良かったのに。
CBが少なくともあと1枚必要なのは言わずもがな。


今季のアーセナルのプレシーズンの出来は過去最低。
ジェルヴィーニョ獲ったからかろうじて0点免れたって感じだけど、
今夏は今までで一番力を入れなきゃいけなかったはずだから尚更印象が悪い。