セスク移籍騒動について


ここ数日、アーセナル関連での最大の関心事と言えばこれ。
正直、シャマクどころじゃないってファンも結構いるんじゃないだろうか。




まず、あくまでも個人的に抱いている印象だけど、セスクのバルセロナ移籍は今までの中では最も可能性が高い。ただ、本人の意思はともかくとして、アーセナルとしては今セスクを売るメリットがそれほど無い。過去にヴィエラ、アンリ、アデバヨールといった主力選手が移籍した時は、去就問題を引きずったまま新シーズンに臨み、本来のパフォーマンスを発揮出来ずにシーズン終了後移籍ってパターンだった。セスクは当時の彼らに比べるとよりチームの中核に当たる選手なので、アーセナル側が今夏の放出を認めるとは思えない。


とは言え、今夏セスクを残留させることが出来たとしても、移籍の可能性というのは年々大きくなっていくと思われる。アーセナルのタイトル獲得云々に関係なく。となると、今のようにセスクを中心としたチーム作りには大きなリスクがあり、それも年々拡大していく。来季にはセスク中心ではない新たなビジョンが求められるところだろう。


私はセスクが5年も10年もアーセナルに残るとは思っていません。私の予想だと、2年以内にバルセロナに移籍するでしょう。更にピンポイントで予想するなら、それは来夏に実現すると思っています。


個人的には、セスクは好きだし残ってもらいたいけど、セスクがいるうちにアーセナルがタイトルを獲得出来るかは正直微妙なところ。ベンゲル政権初期はベルカンプヴィエラを中核に据え、それが2000年代に入るとアンリがチームの中心に、そしてヴィエラ退団後はセスク中心のチームにシフトしていったわけだけど、もう次を考える必要がある。
セスク中心と言えば07-08シーズンのアーセナルが最高だと思うけど、あれを超えるのはかなり難しい。よりリアリズムがあって強かったのは05-06シーズン後半のCL仕様アーセナルかな。地力で言えばあの頃はそんなに強くなかったんだけど、あの時が最も若手とベテランの力が融合し、レーマンの神がかり的な活躍もあってCLではファイナルまで進出することが出来た。


話は前後するけど、セスク退団以後、チームの中核を担うのは誰だろうか。個人的にはウィルシャーに最も大きな可能性を感じているので、彼にならアーセナルの将来を託せる。現時点で彼よりも良い選手はアーセナルに何人かいるけど、そういう雰囲気を持ってる選手は他にいないと感じる。




それにしても、バルセロナのやり方は相変わらず汚い。メディアを通してセスク獲得の意思表示だけして、他の選手も喋り過ぎ。そうやって先に外堀から埋めていこうとしているのが気に食わん。ピッチ上では最高峰のフットボールを展開しているかもしれないけど、それ以外は最悪。アンリの移籍金はもう支払ったんかね。