関心は来季へ

まだ細かい順位は確定していませんが(ってか優勝争いがまだw)、CL出場権を獲得したチーム、EL出場権を獲得したチーム、降格するチームが確定したってことで、ほぼ今季終了したので、来夏の移籍市場での各クラブの動きを簡単に予想します。




チェルシー
・チームの世代交代を視野に入れた補強
チェルシーはチーム全体の高齢化が進んでいるので、これからは徐々に若い選手も加えていくのかなと。ただ、アンチェロッティミラン時代にあまり世代交代とか積極的に行わなかった保守的な印象が強い。GKとDFラインはバランスが良いので、手を加えるなら前線かな。最近は4−3−3が多いけど、一時期やってたダイヤモンド型の中盤のトップを務める選手が他のポジションに比べると一枚落ちたかなと。このへんの補強は考えていそう。あとはドログバアネルカが30代に突入しているので、次世代のワールドクラスのFWですかね。噂になってるのはアグエロトーレス




マンチェスターユナイテッド
ルーニー依存からの脱却
今季のユナイテッドは手堅いチームではあったが、ルーニー不在時のチーム全体のパワーダウンが大きかった。ユナイテッドのスタイルに馴染めていないベルバトフは放出の可能性が結構高い。補強するならルーニー不在でもチームの得点源として働けるFWかと。狙ってる選手としては、ここ何年も噂に挙がり続けているベンゼマサイドアタッカーに関しては後半戦、ナニの成長もあったのでそれほど補強の必要性は感じないけど、ダビド・シルバの噂は根強い。ベイルの噂もあったが、ベイルはスパーズとの契約延長にサインをした。
・攻撃的な中盤の人材
現在の中盤の選手は、フレッチャーやキャリックハーグリーブスといった攻守のバランスに長けたMFが多い。しかし、攻撃にアクセントを加える為、このポジションにより攻撃面に長けた選手を1枚加えたいと考えているかもしれない。モドリッチ等が噂に挙がっているが、スパーズがCL出場権を獲得したので実現の可能性は低い。
ファン・デル・サールの後継者は…
ファン・デル・サールがもう1年働くけど、フォスターは出場機会を求めて移籍することが予想される。シュマイケルが抜けて以降、ファン・デル・サールが加わるまではGK問題で苦しんだユナイテッドだけに、今回は世代交代にも慎重になっていることが窺える。以前からアキンフェエフやフレイといった選手が噂になっている。ユベントスブッフォンを売却して補強資金に充てるなんて噂もあるけど…




アーセナル
・シャマク加入がほぼ確定
以前から相思相愛と言われていたシャマクがようやく加入することになりそう。今季のアーセナルポストプレイヤー不在に苦しんでいたところがあるので、彼の加入は大きい。彼が加われば中盤がより活きてくるだろうし、献身的な選手で勝負強さもあるので、ファン・ペルシーの負担も軽減出来る。
アラダイスに弱点とまで言われたゴールキーパー
普通であれば、来夏の補強を最優先するポジションは間違いなくゴールキーパーになる。ハートやフレイ、ディエゴ・ロペスといった名立たるGKが噂に挙がっているが、誰を選択するのか。数シーズン前のプームみたいに、移籍期間ギリギリまで引っ張った挙句に良く分からない3番手GKとか連れてくるのは勘弁してほしい。
ヴェルマーレンのパートナー
ギャラスが契約延長にサインをすれば、来季もギャラスヴェルマーレンのコンビがレギュラーになるだろう。だが、ギャラスはW杯に照準を合わせていて、移籍する雰囲気が漂っている。既存の選手でレギュラー格が務まる選手はいないので、ギャラスが抜ければ補強は必須。




トッテナムホットスパー
・CLで戦う準備
来季はCL出場(4位のままなら予備予選に勝たないといけないけど)するスパーズ。現時点でも選手層はかなり厚いが、CLに向けて更に選手層を厚くすることが予想される。特に、CL経験のある選手とかは重宝するかもしれない。CHはモドリッチハドルストーンパラシオスにもう1枚新戦力を加え、ジーナスは多分放出される。本来であればチームキャプテンであるロビー・キーンの去就も気になるところだが、戻ってきても居場所があるかどうか。他のFWについても、パブリュチェンコやレンタル中のグジョンセンの去就が気になるところ。




マンチェスターシティ
マンチーニの去就
CL出場権を逃したということで、シティ側からマンチーニの契約を打ち切ることが出来るってのが確かマンチーニ監督就任の時に言われていたと思う。現状はフロント陣も本人も続投を強調しているが…。マンチーニの戦略に関しては個人的につまらないと思う面もあるが、ヒューズ時代に比べるとチームに規律が出来てきた印象はある。今冬も本来はCHをもう1枚加えようとしていたことからも(マリガは労働許可が下りず、ガゴは契約が間に合わなかった)、現状の中盤に満足していないことは明らかで、アイルランドヴィエラといった今季出来が悪かった選手に見切りをつけ、中盤の大改造に着手すると思われる。ヒューズも1シーズン目では切られなかったし、マンチーニも一応続投かなと。
・CL出場権を逃したことによるプラン変更
ここ最近の補強関連の噂は、CL出場権の獲得を前提にしたものばかりだった為、今後はプランの変更を余儀なくされる。例えば、トーレス獲得なんてトーレスからしたら金銭面以外のメリットが無くなった為、実現は極めて困難になったと言える。とは言え、EL出場権は確かなものにしたし、クラブとしては着実に成長しているという見方も出来、地に足をつけた補強が出来れば来季は上位陣にとって更に厄介なチームになりそう。




リバプール
・CL出場権を逃したことよりもベニテスの去就次第
ベニテスの去就次第では、彼に続いてチームを去る選手が出てくると見られている。ジェラードやキャラガー、トーレスは多分残ると思うけど、マスチェラーノベナユンといった選手は微妙。ヨヴァノビッチ獲得が既定路線と言われているが、今季はトーレス不在時のパワーダウンが大きかったので、トーレス不在時の戦い方をチーム全体としてもっと突き詰める必要がある。シャビ・アロンソの穴にも泣かされたし、同じ戦い方をやろうとしても厳しい。
・来季の現実的な目標
現実的には、今までみたいにリーグ優勝を目標には出来ないだろう。それが出来るチーム陣容ではない。となると、まずはCL出場権を獲得する為に4位以内というのが現実的な目標になってくる。正直、監督が代われば補強プランも大幅に変化してくるので、現時点で具体的な選手名を挙げるのは難しい。




アストンヴィラ
・安定飛行から更なる上昇を目指す
ここ数年はチーム成績が安定していて、バリーが退団してもミルナーをCHに回すことでより力強いチームとなった。ミルナーやヤングはビッグクラブから狙われると思うが、彼らをキープすることが出来れば来季も安定した戦いが期待出来る。そこからチームをもう1ランク上に導くような強力なタレントがほしいところ。現状、他の上位陣に比べるとFWが若干力不足なので、このへんの補強に成功すれば来季は上位陣を更に苦しめることが出来そう。




エバートン
・選手層は十分
今季は序盤戦で苦しんでいたが、特に今年に入ってからはチーム状態がかなり良くなった。むしろ、それがエバートン本来の姿と思われるが…。実力的にはスパーズのフィジカルコンタクトを激しくしたバージョンぐらいな感じなので、現時点でも十分CL出場権を争うだけの力がある。ロドウェルやゴスリングといった将来有望株も数人いて、チームとしての成長も期待が大きい。ロドウェルは何としてもキープしておきたいところ。