キャプテンシー以前に


今のアーセナルには色んなものが欠けているけど、
デニウソンのチキンぶりやベントナー、ソングといった若手の緩慢さとかよりも
不満に思っているのは、ベンゲルの勝利への執念をが十分でないこと。
執念はあるのかもしれないけど、采配に表れなきゃ意味が無い。


普段はベンゲルのコメントとか建前に過ぎないのであまり気にしないんだけど、
サンダーランド戦の采配に関して出来るだけのギャンブルをしたってのはよく分からない。
本気で言ってるのかどうか分からないけど、本人の思惑は別にして
実際におこなった采配自体はギャンブルでも何でもない。
むしろ手を打つのが遅い。
ギャンブルとは、後半開始からソングを下げてヴェラ投入とか、
そういう思い切った策のことを言う。




正直に言えば、デニウソンとかソングのプレーについて相当黒い不満を持っています。
しかし更に歯痒いのは、いくら試合を、失敗を重ねても
何ら策を講じる様子が伺えないこと。
視聴者側からは分からないだけですでに何か手は打ってるのかもしれないけど、
ピッチ上では全くと言っていいほど変化が起きていない。
ただ消極的なフットボールを繰り返すばかり。
消極的だからつまらない。


結局のところベンゲルがそれほど勝利に対して非情なまでの采配が出来ないから、
ピッチ上にいる選手たちも平気で相手のカウンターを傍観したり
チャンスの場面でボールから目を逸らしたり出来る。
いくらショボいミス連発しようと、1週間経てば何事も無かったかのように
またスタメンで使ってもらえますからね。




まあ、それ以前にアーセナルベンゲルのマネージメントへの依存が強過ぎるので、
いくらベンゲルがしくじっても安泰っていう空気がクラブ全体に蔓延している。
そうやってベンゲルに任せっきりのフロント陣も問題ではありますね。
反対意見が無いと、軌道修正していくのは困難ですし。
デインがいなくなったことによる悪影響もあるのかな。