メンタル面の強さ


今日、某所にいた時ちょっと暇な時間が出来たんで
昨日のアーセナルの試合とか、色々振り返ってたんだけど、
デニウソンは技術的にはプレミアで通用するレベルであることは間違いない。
では昨日の試合で何故あそこまでボロボロだったのか考えると、
プレーや表情等から察するに本人はかなりのパニック状態に陥っていたと思う。
こういった状態に陥ると、相手からプレスがかかっていない簡単な場面でも
簡単なプレーをミスしたり、通常時よりも明らかに視野、プレーの質が低下する。




パニック状態といえば、すぐに思いつくのがセンデロス
センデロスの場合、スイッチの入るタイミングとしては自身のミスから。
典型的な例は去年のセビージャ戦、リバプール戦あたり。


他に該当するのはベントナー
ベントナーの場合、相手からのプレスがあるレベルを超えると
プレー全体が消極的になりがち。冷静な判断も出来なくなる。




デニウソンのケースはベントナーに近い。
ただ、ベントナーに比べれば技術面の課題は少ない。


しかし、その課題がアーセナルの攻撃のリズムを作る上では重大な要素となる。
デニウソンをアンカーとして使っていくのであれば、
デニウソン自身がもっと後ろからボールを受ける動きをしなければいけない。
昨日の試合のある場面からだけど、最終ラインでトゥレがボールを持った時に
デニウソン、エブエ両方が前を向いて走っていた。
この時、2人とも後ろからボールを受ける準備を全くしていなかった為、
トゥレは当然別の選手へのパスを選択している。


セスクとコンビを組めば、デニウソン個人の課題はさほど問題にはならない。
何故なら、セスクは常にどこからでもボールを受ける準備が出来ているから。
だからビルドアップの場面、決定機、あらゆる場面にセスクが出てくる。
メンタル面でいえば、セスクはデビュー当時から落ち着いたプレーが出来、
同時にファイターでもあるので、こうして考えると改めてセスクの凄さが分かる。


話を戻すと、セスクと組めば彼がビルドアップの基点になってくれるけど、
デニウソンの役割が相方のフォローありきで両サイドに散らすだけでは
昨シーズンのフラミニに比べると随分クオリティが低下するように思える。
ジウベルトのようにCBの空中戦等をカバー出来るほど周囲との補完性も無いし。


話をまとめると、デニウソンがまず改善していかなければいけない課題は、
冷静な状況判断、ビルドアップの基点になる為の動きの2点。
名実ともにレギュラーになる為には、これぐらいは最低限クリアしなければいけない。