終戦


フルハム  1 − 0  アーセナル


ここ何年かアーセナルを観てきたが、今季が最も優勝に期待を持てない。
そんな予想していた絵を具現化したような試合だった。


フルハムには2年前にも似たような形で敗北している。
あの時はセスクを温存してジウベルト、ソングのCHコンビにしたり、
両SBをフラミニ、ホイトにしたりしてたらあっさり2失点で
後半からセスク投入も、時すでに遅し状態だった。
それぐらい、ゲームの入り方というのは試合の流れにおいて重要な意味を持つ。
今回は意図的ではなく仕方なくあの中盤になったのだが、
結果としては2年前と同じ轍を踏んでの敗戦となった。


今日露呈してしまったのは、セスク不在の今アーセナルの中で
ゲームコントロール出来る選手がいないこと。
デニウソンがあの出来で90分間プレーさせてもらえたことが
今のアーセナルスカッドの弱さの何よりの証拠。
結局、プレシーズンから通してみるとホームゲームでは何とかごまかしが効いても、
相手からのプレスがさらにきつくなるアウェーではまるで通用していない。
スカッドが弱いとか言う前に、内容自体が弱いんだから
CH獲得がここまで遅れていることが今回の取りこぼしに繋がったのでは?


中盤に関してはいくらナスリでもフォローが無ければ躍動は出来ない。
というか、入ったばっかの若者にそんなメチャクチャな重圧かけられないし。
エブエは終盤に入ってからドリブルでの仕掛けで
良い位置でのファールを貰ったりと最終的な印象は良かった。
ただ、デニウソン含めて2列目からのミドルが全く無かったのはどうか。


ベンチワークも悪い。
ベントナーの投入すらやや遅かったが、ソング投入がさらに遅過ぎた。




あとは個人評。


アルムニア・・・あんまり仕事は無かった。失点に関しては仕方無い。


トゥレ・・・まだ良い頃のトゥレではない。
中盤使えないと相変わらずすぐ放り込みたがる。


ギャラス・・・相変わらずポストプレーは好き勝手にやられる。
あと、これはトゥレと合わせての評価だけど、
ラインコントロールの意思統一がされてないように見える。
ギャラスオフサイドトラップ仕掛けてるのにトゥレは引いたりとか。


クリシー・・・ちょっとボールロスト多かったけど、他は大体いつも通り。


サニャ・・・エブエにスルーされてた頃が懐かしいぐらい妙に目立った。


デニウソン・・・今日の戦犯って言われても文句ひとつ言えない出来。
相手にボール渡し過ぎ。


エブエ・・・↑で言ったとおり。
セットプレーのチャンスは全部ファン・ペルシーが無駄にしたけど。


ウォルコット・・・仕掛けないウォルコットなんている意味があるのか。


ナスリ・・・↑で言ったとおり。


ファン・ペルシー・・・代表ではファインゴールを決めたが、今日は枠に飛ばず。
せめてセットプレーでは良いボールを蹴ってほしかった。


アデバヨール・・・結局アデバヨール頼みみたいな攻撃の展開だったけど、
肝心のフィニッシュは相変わらず緩かった。
そういえば一本ポスト直撃のヘディングシュートなんてのがあったな。


ベントナー・・・途中投入だとよく見える不思議。
あと、ベントナーがいる時はロングボールで競り合ってくれる分、
アデバヨール頼み感が減少する。


ソング・・・CBでの投入だったけど、ビルドアップの課題に対して
彼なら答えを出してくれるかもって期待を抱かせる出来だった。
しかし、↑でも言ったとおり出場時間が短過ぎた。
デニウソンがやるべきだった仕事までやってた印象。