シーズン総括その4


アーセナルの各選手の個人評価。




アデバヨール:8.0
全体通してみれば、アーセナルの攻撃陣で今季最も安定したプレーを見せた選手。
ここ数年ではアンリ以外で唯一リーグ戦20ゴール越えを果たし、
ゴール以外のポストプレー等の面においてもアーセナルの攻撃陣に欠かせない存在にまで成長した。
ただ、フィニッシュ等の面では勿体ない場面もあり、
そういう意味ではまだまだ改善の余地を残している。


ファン・ペルシー:5.5
怪我が多かったが、全体通して評価するなら
ストライカーとしての伸びは無かったが、チャンスメーカーとしての資質を見出した年となった。
フィジカル、スピード、ポジショニングとストライカーとして見るならイマイチなんだけど、
以前に比べ攻撃の組み立てに絡むのが上手くなり、アシストの面での貢献が期待出来るようになった。
アデバヨールと組むなら、クロスでのアシストも期待出来るし。
あと、セットプレーで直接ゴールを狙える唯一のキッカーであるので貴重。


エドゥアルド:6.0
ストライカーとして出場した試合では消える場面はあっても、ある程度コンスタントに結果は出した。
特にアデバヨールと組んだ1月、2月は結果的にアデバヨールのスコアが伸びることになったが、
2トップを組んだことによるメリットが大きかったと思う。
来季の開幕には間に合わないだろうけど、何とか元のコンディションにまで回復してほしいですね。


ベントナー:5.5
プレミアデビューの年で、開幕当初は4番手FWだったので、
その位置づけで見るなら今季の出来は十分合格点に値すると思う。
ただ、ペルシやエドゥアルドの怪我の関係でシーズン中盤以降は出場機会が増え、
その分求められるものは大きくなってしまったので、それで見るなら物足りなさはかなりある。
大柄ではあるが、ポストプレーはそれほど得意でなく、
むしろボールを持って前を向いた時は視野の広さを活かしてチャンスメーカーとなる。
ただ、ボールキープ力が無いので相手に寄せられてしまうと弱い。
来季の課題はそこになるけど、逆にいえばボールを持てるようになれば一気に恐い選手になる。


ウォルコット:5.5
活躍にムラがあるので平均すれば平凡な評価になるけど、
特に2月以降ウォルコットの存在価値は一気に高まった。
アーセナルには珍しい積極的にドリブルで仕掛けるタイプで、スピードもある。
今季は右サイドでのチャンスメーカーで目立ったが、彼の本質はストライカー。
スピードを活かして相手DFラインと駆け引きが出来るし、
抜け出してからのフィニッシュは上手い。
来季は更に出場機会が増えるだろうし、結果も残せると思う。