プレッシャーからの解放


アーセナル
GK:レーマン
DF:トゥレ、ギャラス、ソング、クリシー
MF:ウォルコット、セスク、ジウベルト、フレブ
FW:ファン・ペルシー、アデバヨール


サブ:マノーネ、センデロス、エブエ、デニウソンベントナー




最終ラインは先週と同じメンバーだが、ギャラスとソングの並びを変更。
トゥレとソングのゾーンがあからさまに不安定だったからその措置か。


以下、試合の感想。





・先制点と追加点


流れとしては前半のうちに先制点、さらに追加点を取り、ほとんどゲームを決めることが出来た。
久しぶりに快勝と言えるような勝利を収めた試合になった。
先制のシーンは、ウォルコットが相手選手を数人ひきつけてトゥレに預け、
アデバヨールが前線でマークを外したところにトゥレのフィード、
アデバヨールは軽やかにワンタッチでコントロールしてファーサイドに流し込むお得意の形。
アデバヨールはスタイル良いからゴールが映える。


追加点の場面は左サイドでの良い流れから、最後は中央のジウベルトのミドル。
ゴール自体はここ最近アーセナルに敵対していた運が味方したものだったが、
あそこでミドルを選択するから運が味方する可能性も発生するわけで。
ジウベルトはこの試合全体的にキレがあり、先週のユナイテッド戦といい
ようやく復調してきた感がある。ちょっと遅いが。





・前線の変化


今日はウォルコットがスタメンに入ったことにより、前線のアタッカーが
左から順にフレブ、アデバヨールファン・ペルシー、ウォルコットという並びになっていた。
フレブはやや引き気味で、その分セスクが前線に顔を出していくという形は今まで通り。
今回はウォルコットがボールを持っていない時にフリーランで前線に入ってきたり、
逆にアデバヨールファン・ペルシーがサイドのスペースに開いてきたりと、
久しぶりにアーセナルの前線に流動性が生まれた試合となった。


ウォルコットは途中出場の時、縦へのドリブルの意識が強いが、
今回はスタメン起用ということもあってか無理をし過ぎずに味方に預けて飛び出す、
などプレーの選択肢に柔軟性があった。
今まで中盤との絡みが薄かったウォルコットなだけに、
今日のプレーは成長を感じると共に近い将来への更なる期待を感じた。




・途中交代


後半途中、トゥレが下がってエブエを投入。
エブエはそのまま右SBの位置に入った。
エブエはやはりDFの中では一番上手い。
だが、中盤でやった時間が長かったからか守備意識は薄く、
レディングのカウンターの時に戻りきれてない場面も目立った。


あとはデニウソンベントナーが入ってアデバヨール、フレブがアウト。
デニウソンは右サイドに入り、ウォルコットが左サイドへ。
ベントナーアデバヨールの位置にそのまま入った。
交代で入った2選手に関しては、正直あまり見せ場が無かった。
ベントナーがCKの場面でマークを外し、味方全員に怒られてる場面には笑ったがw




・今後に向けての明るい材料と反省点


今日は先週に引き続き、アレックス・ソングをスタメン起用。
先週ほどミスは無かったし、及第点以上の出来ではあったが、
やはり中盤起用を見てみたいと思った。


あと、ここ最近はCKやFKの場面で単純にセスクが放り込むのではなく、
ペルシとのコンビネーションでパス交換でより良い位置からクロスを上げたり、
クロスと見せかけてドリブルで切り込んだりと工夫が見られるようになった。
セットプレーの可能性を上げていく努力というのは必要で、
その意味では今後に向けてポジティブな要素になるだろう。
ただ、ペルシいない時どうするんだろうという不安も(ぁ


反省点としては、開始早々軽率なミスからCKのチャンスを与えたり、
後半楽に攻め込んでたのに追加点を奪えなかったことか。
ペルシのFK、ウォルコットの左足、エブエ→セスクなど、あと一歩というチャンスは多かったが。
ゲームを殺す性質という点においては、今日のアーセナルは相変わらず詰めが甘かった。
あと、終盤にちょっと守備がバタバタしてたのもマイナス。


あとはフレブの張り手に何か後から処分があるのかどうか。


まあ、ウォルコットの動き出しの速さとか、ジウベルトの復調、
あとまだ足りないけどペルシも徐々に復調してきたみたいで良かった。