最初から2トップでいけばいいのにって意見が多い


最近の中盤から前の構成と、アタッカーの交代要員だけ挙げます。


スターティングメンバー:


         アデバヨール


ロシツキー     フレブ        エブエ




サブ:ウォルコットエドゥアルド、ベントナー




ペルシ不在の間、ベンゲルが何故1トップを続けてきたか簡単に考えると、
別にエブエ>控えFWっていうよりもゲーム90分通したプランを立てた結果でしょうね。


ゲーム開始時の狙いはポセッションで上回り、主導権を握ること。
その為に最も有効なのはフレブをトップ下で使うことです。
これで中盤に厚みが出てくるのでボールを拾う回数も増えるし、
アーセナルのショートパスサッカーがより上手く機能する。
右サイドにウォルコットではなくエブエを使っているのは、
エブエの方がボールを持てる選手だからでしょう。
それにウォルコットは明らかにスピード重視の突貫型ドリブラーだから
後半に出てきた方がより生きるでしょうし。


そして、ゲーム後半の状況によっていくつか分岐します。
まず、ゲームを優位に進めてリードしている場合。
この場合はまずエブエを引っ込めてジウベルトかディアラあたりを投入。
中盤のセンターがフラミニ+交代で入った選手となります。
セスクは少し前に上がるか、右サイドらへんに置くかの2択。
最近の傾向だと、このあとにフレブ、ロシツキーあたりも下げて
フレッシュなアタッカーを1人持ってきたりしていますね。


話は戻って、ゲームが劣勢あるいはイーブンの状態で、巻き返しを図りたい時。
この時にエブエを下げてアタッカー投入という流れになります。
最近多いのはエブエ→ベントナーで4−4−2に変更。




ある程度は状況に応じて選手を使い分けられるのが今のチームの良いところだと思うけど、
仮に最初からアデバ、ベントナーの2トップでいって優位に立てないと
後のカードが切りづらいだろうなとは思います。
試合終盤は普段よりもパワープレーが多くなるのが一般的だけど、
その時にパワープレーに最も強い2トップを90分間代えられないことを意味するわけで。
ウォルコットエドゥアルドだと今の中盤とはまだ絡めないので
ポセッションがどうしても弱くなってしまう。
こうなると消去法でエブエってことになる。
もちろん、エブエにはもっとフィットしてほしいところですが。


ちなみにディアビっていう策もあるんですが、彼は少し持ち過ぎますからね。
昨日の試合に関してはミッドウィークで120分戦った後だから出さなくて当然だけど。
ただ、1月以降はディアビが入る機会が増えるでしょうね。




あと、ファン・ペルシが戻ってきた場合はフレブが右サイドで
ペルシが2トップの下がり目の位置になります。
ポセッションが最も高くなるのはおそらくこの構成なので。