データで振り返るアーセナル 〜中盤編〜


2010-2011アーセナル年間成績
19勝11分8敗(勝ち点:68)
72得点43失点
平均勝ち点:1.789
平均得点:1.895
平均失点:1.132


参考:マンチェスター・ユナイテッド
23勝11分4敗(勝ち点:80)
78得点37失点
平均勝ち点:2.105
平均得点:2.052
平均失点:0.974




以前、今季のアーセナルの成績をデータで振り返ったことがありましたが、
その時のデータでセスクやソング不在の場合、チーム成績が悪いというデータが出ました。


今回は、その中盤に着目してデータ分析していこうと思います。


まずは、中盤の組み合わせ別でのチーム成績


セスク、ウィルシャー、ソング
14試合10勝2分2敗(勝ち点:32)
27得点8失点
平均勝ち点:2.286
平均得点:1.929
平均失点:0.571


これがいわゆるベストメンバーが揃った時のスタメンの中盤3人。
この状態だとさすがに成績は良い。
得点が若干足りないけど、それ以上に失点が少ないので安定した成績を収められる。
これが38試合続けば、勝ち点は86,7ぐらいになるので、
このレベルを1年間維持出来れば優勝争いに加わることも可能と言える。
今季ユナイテッドは勝ち点80で優勝したけど、
例年であれば85以上が優勝の目安ですかね。


これ以外の組み合わせも調べたけど、これ以外は4試合以上やっている組み合わせが無かった。



なので、選手個別で見ていきます。
今季中盤としてスタメン出場した選手が対象です。
ナスリやロシツキーに関しては、サイドで先発した試合は除外します。
あくまで中盤での先発のみをカウント。




セスク
22試合14勝5分3敗(勝ち点:47)
46得点21失点
平均勝ち点:2.136
平均得点:2.090
平均失点:0.955


ソング
29試合17勝4分8敗(勝ち点:55)
51得点30失点
平均勝ち点:1.897
平均得点:1.759
平均失点:1.034


ウィルシャー
31試合16勝9分6敗(勝ち点:57)
57得点31失点
平均勝ち点:1.839
平均得点:1.839
平均失点:1.000


ディアビ
13試合4勝7分2敗(勝ち点:19)
28得点21失点
平均勝ち点:1.462
平均得点:2.154
平均失点:1.615


デニウソン
6試合2勝3分1敗(勝ち点:9)
10得点7失点
平均勝ち点:1.500
平均得点:1.667
平均失点:1.167


ラムジー
5試合1勝2分2敗(勝ち点:5)
7得点9失点
平均勝ち点:1.000
平均得点:1.400
平均失点:1.800


ロシツキー
5試合3勝1分1敗(勝ち点:10)
14得点6失点
平均勝ち点:2.000
平均得点:2.800
平均失点:1.200


ナスリ
4試合3分1敗(勝ち点:3)
5得点6失点
平均勝ち点:1.000
平均得点:1.250
平均失点:1.500


スタメン組はそれなりの結果を残しているけど、
ディアビデニウソンラムジーといったバックアッパーの成績が酷い。
ナスリの成績に関しては、彼が中盤に入る時はセスク欠場等の緊急時が多く、
更に彼が抜けたサイドの穴が埋められないというケースが多い。
そのへんが得点力低下に影響しているという推測が立てられる。


ロシツキーが結構良いですね。
今季は出場機会が減って放出という噂も少なくないけど、
使いようによってはまだまだ使い道のある選手だということがデータにも表れている。




こうしてデータを集計すると、改めてセスク放出はチームにとって極めてリスクが高いことが分かる。
あとは中盤のバックアッパーが弱いので、選手層含めた強化が求められる。
ナスリ不在時のサイドも補強ポイントになってくるのかな。