適切な補強とは


今夏のアーセナルについてですが、
適切な補強をおこなうべきではあるものの、
その適切な補強の度合が個人によって異なると思います。




・最低限補強しなければいけないポジション
屈強なCBと守備的MFの2つなので、この2つのポジションに
即戦力選手を加えるだけであれば+2名。
アタッカー陣はロシツキーエドゥアルドが復帰するので
全員が揃えば今季よりは間違いなく強力になる。
全員の残留という前提条件がつくけど。
ここに守備の安定感が加わればチームバランスは改善され、
優勝争いに加われるというのが机上の空論だけでも成り立つ。
ただ、1年前もベンゲルは課題として守備面を挙げていたにも関わらず
早期段階でCBの獲得を諦め、守備的MFも結局デニウソンと心中する覚悟を決めた。
本当にベンゲルが最低限の補強を出来るのかという不安はある。




・本当に2人で十分なのか
実際にCBと守備的MFの補強に成功したとして、
果たしてそれだけでアーセナルがタイトルを獲得出来るチームへと変貌出来るか。
上位3チームと単純に個々の能力を比較すると、
正直アーセナルが一番下になると思う。
だからこそ最低でもチームバランスを整えないと勝負にならないのに、
今季はチームバランスが悪かったので本当に勝負にならなかった。
これだけ上位陣に力負けしたシーズンはあまり記憶に無い。
だから2人ってのは最低限必要な補強になるんだけど、
それによってチームバランスが改善出来たとしても、
それでようやく上位3チームと同じ土俵に立てるぐらいになる。
それでも優勝争いが出来る確証は無いし、ましてタイトル獲得となれば更に難しい。
実際問題として、後ろ2枚を強化しただけで
攻撃のアプローチまで大幅に改善出来るわけではないので、
アタッカー陣が全く入れ替わることなく現状維持でいくのであれば
現状のアタッカー陣がどれだけイメージを共有出来るのかってのが重要になる。


ここからは個人的な考えだけど、ぶっちゃけ今季あれだけ連携不足に泣かされた攻撃陣が
数ヶ月のうちにそんな大きな変貌を遂げるとは思いません。
だからある程度小細工抜きにこじ開ける力が必要なのかなと思います。
だから前線にもう1枚ってのが今の私の考えですが、
前線はすでに飽和状態なので誰か1人は放出することに繋がっていくと思います。
獲得してほしい選手、それに伴って放出することになりそうな選手ってのは
すぐ浮かんでくるんですが、ここで具体的な名前は挙げません。
とりあえず、ベントナーじゃないですけど。