総括その2


ディフェンダー


CBとSBの選手については、ディフェンダーのカテゴリーでまとめます。
守備面と攻撃面は分けて書きます。


まずは守備から。


今季は、中盤のプレスが弱体化したこと、フィルターが効いてなかったことで、
DFラインへの負担が例年よりも大きかったと思います。
特に前半戦はレギュラー陣が揃って不調。
クリシーはポカが目立ち、ギャラス、トゥレはロングボールの対処が弱点として明確に。
サニャは怪我で何度か離脱したりってのが気になった程度で、
守備自体はDF陣の中で一番ミス少なくいけてたかと思います。


ギャラス、トゥレの相性の悪さが目立ったことで、出場機会が巡ってきたのが
今季加入したシルヴェストルとジュルー。
最初はシルヴェストルが起用されていましたが、
徐々に台頭してきたジュルーの方が全体的に安定してるってことで途中からジュルーに。


後半戦はギャラス、トゥレが復調してきたことで、再びこの2人が1stチョイスに返り咲き。
ギャラスはキャプテン剥奪以降自身のプレーに集中することで安定感を取り戻し、
トゥレもまた移籍騒動の後あたりから調子を取り戻してきました。
ただ、個人的な印象なんだけど両者とも以前ほどリーダーシップを発揮しなくなった。
また、後半戦はしばらくセスク不在もあって、チームが全体的に守備的になっていた。
それによって結果的にはDFラインへの負担が軽減し、クリシーのポカ等も減っていった。


あとはギブスだけど、トラオレに比べると下手に飛び込んでかわされるシーンは少ない。
クリシーを手本にしたようなインターセプトも何本か見せたりと、
プレミアリーグデビュー1年目としては年齢的に考えても十分なパフォーマンス。
まだ分からないのはユナイテッド戦のミスによる今後のパフォーマンスへの影響。
何とか乗り越えて、良い方向に転がると良いのですが・・・


攻撃面についてまず一番言いたいのが、両SBとも昨季に比べると悪かった。
ただし、これはフラミニの移籍により
中盤の底からのビルドアップ能力が低下したことが最大の要因。
ビルドアップに関しては両SBともCH次第ってことで片づけられますが、
問題はクロス精度と、攻撃手段の少なさ。
2人ともクロス精度が悪いし、両者とも縦へのオーバーラップ以外に
効果的な攻撃参加がほとんど無い。
攻撃面に関しては、クリシー、サニャよりもエブエやギブスの方が見所は多い。
ギブスは元々MFとかFWやってた選手なので中に入っていくプレーも出来るし、
エブエはMFを1年以上やったことで全体的な技術が向上した。
ギブスはまだ早いと思うけど、エブエについては来季なんか
ジョーカー的な使い方が期待出来る。


CBについては、とりあえずシルヴェストル下手過ぎ。
他の3人が水準以上の技術は持っているので、余計に印象が悪い。
SBとしてのクロス精度には期待していたんですが、
たまにSB起用があっても年齢的な問題もあってかオーバーラップ自体が少なく、
クロスを上げる機会がほとんど無かった。
それから、トゥレとギャラスロングフィードの精度が低いってのは前から言ってるけど、
特にトゥレなんかはビルドアップがスムーズにいかないとすぐロングボールに頼る。
ドリブルで持ち込んでの攻撃参加についてはトゥレ、ギャラスは大差無いんですが、
ジュルーは下手に持ち過ぎることがあるのがまだ恐い。
あとはセットプレーなんですが、ジュルーなんかはこの中じゃ上背ある方なんだから
もうちょっと得点の匂いがしないもんかなーと思います。




最後に今後の選手起用法だとか補強の件も含めて考えてみましたが、
シルヴェストルの位置づけが本当に微妙。
元々は手薄な左SBもこなせるCBってことで加入し、
その影響でセンデロスが弾き出されたわけですけど、
左SBはギブスの方が優先順位高くなったし、来季はトラオレが戻ってくる。
そんなわけで左SBとしてのチャンスはほとんど無いと思う。
即戦力CBを獲得すればベンチ入りすら出来ないんじゃって気がしないでもない。
即戦力CBの条件は省略。
とりあえず、今このタイミングでリチャーズは必要無いし、ありえないと思います。