カスヤンが逆フラグ立て過ぎな件


ウィガン  1 − 4  アーセナル


GK:ファビアンスキ
DF:サニャ、トゥレ、ジュルー、ギブス
MF:ウォルコット、ソング、セスク、デニウソンアルシャヴィン
FW:ベントナー


選手交代:
ジュルー → シルヴェストル
デニウソン → ファン・ペルシ
ウォルコット → アデバヨール




前半はウィガンの高い位置からのプレッシングにてこずってましたね。
セスクは完全にトップ下みたいな位置にいて、中盤の底がデニウソングだったからか
攻撃のビルドアップの面でかなり苦しんでたしミスも多かった。
今日はそれに加えてギャラスクリシーの不在もあったし、
ギブスはフィジカル的にも厳しかった印象。
メンタル的な問題とかもあったでしょうし、
マッチアップの相手がバレンシアってのは単純にきつかったですね。
以前クリシーでも結構やられてたし。


前半はデニウソンウォルコットが特に酷かった。
デニウソンは低い位置でのボールロストがあまりに多いし、
ウォルコットは変に持ち過ぎて仕掛けてはボールロストばかり。


セスクをあの位置で使うのはメリットよりもデメリットの方が多い。
スピードが無いので裏へ抜け出してもすぐ寄せられてしまうし、
何よりもセスク自身の得点能力が低い。
セスクがチャンスメイクし易い位置ではあるんだけど、
アデバ1トップならともかく今日はベントナー1トップでスタートしていたので厳しかった。
ベントナーは中央に張るとボール収まり切れないなあ・・・


そして、チームにとって何よりも嫌な出来事がジュルーの負傷交代。
これでCBはトゥレ、シルヴェストルしかいなくなってしまった。
シルヴェストルは試合勘が戻ってないせいか、普段よりもイージーミスが多かった。




こんな嫌なムードで前半を終えたんだけど、
後半になってアーセナルは4-4-2に変更。
ウォルコットを2トップの一角に据え、デニウソンが右サイドに移りました。


この形になって良くなったのは、セスクがDFの前に入ることによって
攻撃のビルドアップがし易くなったこと。
それでも、後半開始時点ではウィガンのプレスがきつくて
後ろがバタバタすることが多かった。
あとはミドがかなり効いてましたね。


しかし、ミドがファビアンスキと激突して負傷交代したあたりから流れが変わります。
どうやってゴール前までボールを持っていったかは覚えてないけど、
たしかロングボールをベントナーが競り合って、こぼれ球を
アルシャヴィンが倒れこみながらもウォルコットにパスして、
ウォルコットがきっちり決めて同点と。


この後ウォルコットを下げてアデバヨールを投入。
2トップにアデバヨールファン・ペルシーが入り、
両サイドにアルシャヴィンベントナー
CHはセスク、ソングという布陣となった。


このメンバーになってからのアーセナルが凄まじかった。
ベントナーはサイドチェンジの時の的になってた以外は空気でしたが、
左サイドでのセスク、アデバ、シャヴァ、ロビンあたりの絡みは
昨シーズンのアーセナルに匹敵するポテンシャルを感じた。




逆転ゴールを決めたのはシルヴェストル
アルシャヴィンスローインから始まったけど、
簡単に股抜きパス通したアルシャヴィン
それを受けたセスクはきっちりラストパス通しました。



3点目はカウンターから。
アデバ、セスクと相手2人で2対2の状態となり、
アデバのパスは緩くてカットされたんだけど、すぐチェイスしていったので
カットした選手がもう1人の選手に預けに行ったところをアルシャヴィン
インターセプトしてそのままゴール。
指当てパフォーマンスかっこいいw


おまけに4点目も。
セスクとソングのパス交換からソングがドリブルで仕掛けていってそのままシュート。
最近のソングは単純な競り合いとか運動量も良くなってきたけど、
何よりも攻撃センスを発揮するようになってきたなーと感じます。




試合全体を通してみれば、ウィガンはホームで4失点とはいえ、
逆転されるまでは前線で積極的にプレスをかけたり、
アタッカー陣が奮闘したりと悲観的になるような試合内容ではありませんでした。
ただ、ブランブル含むDF陣は所々集中力切らしてましたがw
ギブスがイエローで済んだりとか、ミドの負傷交代とか、
アーセナルは悪運強かったかなと。