今更ダービー戦の感想


楽な試合ではあったが、それはアデバヨール投入後の話で、
前半の内容には正直ガッカリした。
ファン・ペルシーのボールタッチが普段に比べるとかなり粗かった印象はあるが、
ベントナーは相手に寄せられると相変わらずボールが納まらない。
アーセナルの選手個々としては普段通りのプレーをしていたけど、
チームとして見ると普段のアーセナルでは無かった。
ただ、何となく足元で繋いで攻めて、失敗したら逆に攻められて、の繰り返し。
中盤のデニウソンがセスクとバランス取れずに中途半端にボールホルダーに詰めていた為、
中盤がフィルターとして機能せず、ダービー相手に攻められる時間が多かった。




後半、膝の怪我でファン・ペルシーを下げ、アデバヨールを投入。
この日のアデバヨールは普段に比べるとそれほど動いてたわけじゃないけど、
楔となるプレーや、サイドに流れての中央のスペース作りなどで、
前半チームに欠けていた前線の流動性を生むきっかけを作った。
これでウォルコットは主に前線で、ベントナーはやや下がり目の位置で活きるようになる。
ベントナーはゆったりとボールさえ持てればそこからのプレーの選択肢は多い。
ベントナーに持たせてしまえば、アデバヨールウォルコットで相手DFラインをかき回せる。


さらに言えば、3人ともアタッカーだからどこからでもゴールの可能性がある。
1,2ヶ月前アーセナルが頻繁に使わざるを得なかった4-5-1だと
前線はアデバ、フレブ、エブエ、あとはディアビあたりになるが、
この中でまともに点を取れるのはアデバのみというのは苦しかった。
ボールポセッションなら4-5-1のメンバーに軍配が上がるが、
来季はポセッションを取るかフィニッシュを取るか、再考の余地がある。