来季を見据えて〜その2


今季のスカッドを振り返ってみます。
リーグ戦の出場試合数をまとめてみました。


ここまでプレミアリーグは33試合を消化。
選手名・・・先発試合数(途中出場試合数)




GK:
アルムニア・・・29
レーマン・・・4
ファビアンスキ・・・0


CB:
ギャラス・・・27
トゥレ・・・25(+1)
センデロス・・・13(+2)
ジュルー・・・0


SB:
サニャ・・・29
クリシー・・・32(+1)
ホイト・・・2(+2)
トラオレ・・・1


CH:
セスク・・・29
フラミニ・・・30
ジウベルト・・・8(+10)
デニウソン・・・1(+8)
ソング・・・(+4)
ディアラ・・・4(+2)


SH:
フレブ・・・27(+2)
ロシツキー・・・15(+3)
エブエ・・・16(+2)
ディアビ・・・9(+5)
ウォルコット・・・7(+13)


FW:
アデバヨール・・・28(+3)
ファン・ペルシー・・・10(+2)
エドゥアルド・・・13(+4)
ベントナー・・・4(+18)




ちなみにカップ戦を合わせると最多出場はクリシーで43試合に先発出場。




↑の数字を見ると、データ上でもレギュラーとして先発固定された選手が相当多いことが分かる。


GKとDFラインに関しては、ある程度固定はやむを得ないポジションばかりなので
結構妥当な数字だとは思うが、これまとめてて気付いたけどギャラス
序盤の怪我で6試合欠場しただけで、その後はリーグ戦全試合にフル出場している。
ギャラスかトゥレが抜けた場合、代役はほぼ全試合センデロス
ちなみにセンデロスが退場で出場停止を食らった1試合のみ、ジウベルトがCBに入った。
一方、ジュルーは今年に入ってからチームに復帰したが
出場はカーリング杯の1試合のみ(それも前半45分)。




中盤から前に話を移すと、特に異常なのがCHで、ほとんどの試合がセスクとフラミニのコンビ。
たまに誰か休ませてジウベルトを使う程度で、
それ以外にセスク、フラミニが欠場したケースはサスペンションor怪我。
ディアラの4試合先発ってのが丁度その時期だったわけだけど、もういない。
デニウソンやソングあたりがもうちょっと出てこれる状態だと良かったんだけど、
今年に入るまでの出場機会が無さ過ぎて、シーズン終盤の大事な局面ではまず使えなかった。
ソングに関しては前半戦CBをやってたから尚更だろう。




両サイドに関しては、数字上はそんなに悪くないんだけど、
出場した選手があまり結果を出せていないのでそれ以前の問題。


FWはアデバヨールが開幕から2試合は怪我で離脱していたが、復帰後はリーグ戦全試合に出場。




こうしてデータを振り返ってみると、つくづく怪我人と選手層の薄さに
泣かされたシーズンだったことが分かる。


補強が必要なポジション(または、必要になることが予測されるポジション)について、
この間は4人って言ったけど、CHを追加して5人ってことにしとこうかな・・・




ついでにこの際だから、CHについて追記します。
今季はディアラを獲得しましたが、これは明らかにジウベルトの後釜としての補強。
ただ、フラミニがその座を奪い取ってしまったのでディアラの位置づけが微妙に。
そしてディアラが退団したわけだけど、ジウベルトが抜けても
フラミニが残っていれば、これ以上守備的MFの補強は行わないでしょう。
ただし、フラミニがチームを去るようなことになれば補強は必須。


急に話が逸れるけど、パス&ムーブが出来るのが基本的にアーセナル適正の高い選手。
さらに言えば、ボールを持てる選手であることも重要な要素。持ち過ぎると逆効果だけど。
今季のアーセナルは今まで以上にその要素が強くなり、
CHに限って言えば全条件を満たしているのがセスク。
今季のフラミニも条件は満たしていたと言えるでしょう。
逆にジウベルトはどれも満たしていない。完全な守備専門型。
ディアラはフラミニ以上に球際に強くボールを持てる選手だったけど、
守備的MFとしてプレーしてればいいものを攻撃面でも狙い過ぎたパスでミスすることが多かった。
デニウソンはセスクのバックアッパーとして期待されていたけど、
フリーランニングやポジショニングに問題があり、
一番ボールタッチが多そうなポジションであるにも関わらずゲームから消えることも結構あった。
そもそも昨シーズンの活躍はセスクとコンビを組んでいたことにより
セスクからの恩恵を受けていた面があったが、
今季はその恩恵を受けるどころか自分が周りに与えなければいけない立場になっていた。


ただし、デニウソンはボール捌きにおいてはフラミニ以上に能力が高いので
セスク&デニウソンでも攻撃面に関しては十分バックアップが務まる。
ただ、守備に関して言えばデニウソンはバランスは取るけど
それほど能力が高いわけではないので、期待度は低い。


最後にソングだけど、実は上記のアーセナル適正が高い選手に属する。
今季はリーグ戦の出場機会はほとんどなかったものの、
カーリング杯ではMOM級の活躍をしていたし、代表では中盤の定位置を確保した。
そういうわけで、ジウベルトが抜けても守備的MFに関しては
フラミニとソングで回していければそれが理想。


問題はセスクが抜けた場合になるんですが、
ヴィラ戦なんか見ると前半はセスクの穴を全く感じさせなかった。
それはフラミニが普段よりも攻撃にウェイトを置き、パートナーにはディアラ、
そしてフレブがトップ下にいたことでボールが回ったんですよね。
デニウソンディアビで同じことが出来るならバックアッパーは不要、
出来なければバックアッパーは必要ってのが個人的な考え。
ベンゲルならその前に前者を選ぶだろうっていう予想は立ててますけどね。