冬の補強


表題の件について。
今回はプレミアリーグ4強に焦点を絞ります。






【現状での不安材料は】
ここまでのアーセナルの出来からすると、レギュラーがある程度揃った状態では問題無し。
というか、完全に揃った試合がまだ一度も無いんですが。
となると、問題はレギュラークラスと控えとの実力差になるんですが、
元々若手主体のチームである上にチームバランスを保つことが肝になるサッカーやってるので
あんま下手な補強は逆効果になるだろうと見ていますし、実際しないでしょう。
2年前は明らかにフィジカル面で弱点抱えてたからディアビ、アデバを立て続けに獲りましたが。
まあ一応不安材料を挙げておくと、CBの3番手以降、LSBの2番手、CHの3番手以降、SHの3番手以降。
ただし、LSBに関してはトラオレを育てるってことで方針を固めてるので補強は無し。
他のポジションに関しても同様に、陣容の都合上補強を見送ると思われます。


【戦力の変移】
ANCでトゥレ、エブエ、ソングが一ヶ月ほど離脱。それに伴い、ジュルーが復帰。
あと、ひっそりとコノリーがQPRに完全移籍。
さらに、LittlePiggyさんのブログの情報によるとギルバートが出向先のクラブから返却されたとか。
ただし、ホイトでさえめったに出場出来ない現状では余剰戦力としか言いようがないので、
またどこかにレンタルされるか、完全移籍するかのどちらかだと思います。
現状、トップチームから出ていく可能性が現実的なものとして考えられるのは
レーマンジウベルト、ディアラの3名でしょうか。
ディアラに関してはもっと我慢しろっていう趣旨の発言がクラブ内各方面から聞かれるので
もうちょっと慰留はすると思いますが、レーマンに関しては完全に本人の意思に委ねています。
ジウベルトに関しては本人の意思に任せるべきか、チーム事情を考えると難しいところですね。


【補強するとしたら】
まあ、現状で一番可能性があるのはレーマン抜けた後のGKですね。
優先度自体はファビアンスキが繰り上げになると思うので、そこまでメジャーなのは獲らんでしょう。
CBに関しては以前ベンゲルが補強するかもと言ってましたが、結局はジュルー復帰で終わりそう。
ジウベルト、ディアラ両方が移籍した場合のCHですが、
過去2シーズン続けてセスク、ジウベルトフラミニ、ソングだけで開幕に臨んでいることから、
両方抜けたとしてもソング復帰だけで終わると考えています。
あと、トライアル合格→獲得って流れが考えられますが、
どうやらエンプトゥは駄目だったようで。
あとはディミトロフがどうなるかなんですが、遅くても来季にはヴェラがチームに復帰します。
ヴェラは本職FWですが、オサスナではサイドでの出場機会が多く、レギュラーポジションを獲得。
アーセナルのFWが全員残るとしたら、ヴェラはサイドに回る可能性が高いと思っているんですが、
それだと同じレフティーのディミトロフが必要なのかってことに・・・


【可能性はゼロじゃないけど】
あと、ベッカムが今アーセナルの練習に参加してるらしいですねw
昨シーズンのラーションみたいに短期レンタルとかありえないんですかねえ。
まあ短期間アーセナルの練習に参加しただけって前例ならプティ、パーラーもそうなんですが。






【陣容を簡単に】
GKはファン・デル・サールにクスチャク、あとは怪我で今季ずっと離脱中のフォスター。
CBはファーディナンド、ビディッチを筆頭に、ピケ、ブラウン、オシェイも。
RSBは復帰間近のネヴィル兄にブラウン、オシェイ、あとは若手のシンプソン。
LSBはエブラと、今季中には復帰出来そうなシルベストル
CHは現在離脱中のスコールズに、今季加入のアンデルソンハーグリーブス
あとはキャリックフレッチャーも。いざとなればここにもオシェイが。
SHはロナウドギグスにナニ、パク・チソン
FWはルーニーテベスにサハ。
あとは若手が何人かいるんですが、ほとんど出てこないので分からん。


【ユナイテッドも冬の補強は控えめ】
夏にハーグリーブス、ナニ、アンデルソン、さらにはテベスまで獲得。
将来的な投資といった意味合い以上の成果は出せてるし、今のところ大成功と言っても良い。
今のところ各ポジションを見ても戦力は充実してるし、
唯一スールシャールが引退した関係でFWの枚数は足りなかったけど、
すでにマヌーチョというアンゴラ代表FWを獲得。
多少選手の放出があったとしても、多分冬には動かないものと思われます。


【退団の兆候?】
今のところ退団が濃厚とされているのがDFのウェズ・ブラウン
契約延長を拒否しているらしく、早ければ今冬にも移籍と噂されています。
あとはFWで完全に控えとなっているサハですかね。
見ていても昨シーズン前半と比較して明らかに良くないんですが、
ユナイテッドでも今後控え扱いってのは間違いないですし、
現状を受け入れるか、別の道を探すかってところです。






【既存メンバーを整理】
GKはツェフ、クディチーニ、イラーリオ。
CBはテリー、カルバーリョ、アレックス、ベンハイム。
RSBはフェレイラにベレッチ、LSBはキャシュリー・コールにブリッジ。
CHはランパードエッシェン、ミケル、マケレレ、シドウェルにバラック
SHはJ・コール、SWP、マルダ。
FWはドログバシェフチェンコ、カルー、ピサロ
今のところ4-3-3をベースにしているけど、4-4-2もあります。


【補強の噂】
どうにも怪我人の多いCBに、セルビア代表イバノビッチ獲得の噂が。
ベンハイムだけ明らかに浮いてるメンツですからね。
SBもチラホラ噂は聞くものの、現状をキープするのが精いっぱいかと。
あとはFWでアネルカベルバトフの噂を耳にするのが多い。
FWの補強への関心はグラントも認めるところですし。


【攻撃の核】
現在のチェルシーにおいて最も欠かせないのがドログバの存在。
残念ながら他のFWでは根本的にタイプが異なるので、質の低下以前に
同様のサッカーを継続することすら困難。
ランパードの得点力にも影響してきますし、2つの得点源が絶たれると厳しいです。
逆に、攻撃の核というか幹の部分がしっかりしていれば周りが1.5軍〜2軍程度でも
それなりに形にはなるし、ある程度ゲームとしてまとめられるんですよね。
良い例が昨シーズンのアーセナル
セスク不在のFA杯よりも、若手主体の2軍+セスクで臨んだカーリング杯の方が善戦してました。


【FWの補強】
話を繋げると、アネルカあるいはベルバトフの獲得がどの程度チームに効果をもたらすのか。
まずアネルカについてですが、アネルカ視点から見るとチェルシーのやり方はあまり合わない、
ただしボルトンよりは合うといったところですかね。
そのボルトンでは二桁ゴールを決めてるんである程度は計算が立つ。
ただ、アネルカをバックアッパーとして獲得ってのはちょっと考え難いので
獲得するなら2トップ体制に移行するか、あるいはアネルカを両ウイングのどちらかに使うのか。
ドログバアネルカの2トップなんてかなりの可能性でリーグ最恐のコンビになると思うけど、
そのしわ寄せが他のポジションにいきそうな臭いがプンプンします。
あと、ドログバ不在時の不安は結局解消されない。
最も、これはモウリーニョ時代から続く攻撃の形ってのを継続した場合の話なんですが。
ベルバトフ獲得の場合は、ドログバ不在時のダメージを軽減出来そうです。
チームへのフィット具合によっては、それ以上の効果を得られる可能性もあります。
ただし、ドログバベルバトフの共存は極めて難しい。
両方スタメンで出すと、ほぼ確実にベルバトフが浮くと思われます。
だからといってどちらも控えに回せる選手じゃないし、
獲得するならドログバの後釜として考えるのが妥当なところですね。






【トップチームのメンバー】
GKはレイナ、イタンジュ、あとはよく知らんけどマーティン、ミハイロフ。
CBはキャラガー、アッゲル、ヒーピアホッブス
RSBはフィナンにアルベロア、LSBはリーセ、アウレリオ。
CHはジェラード、アロンソマスチェラーノ、シソコ、ルーカス。
SHはベナユン、ペナント、キューウェル
FWはトーレス、カイト、ヴォロニンクラウチにサイドやることが多いバベル。


【戦力的な穴】
夏に大がかりな補強を慣行してるし、枚数的にはどのポジションも充実しています。
唯一、気がかりなポジションはSHぐらいか。
クオリティ面で考えていくと、CBはアッゲルの長期離脱が痛かったけど
もう間もなく試合に出られる状態になるでしょう。
LSBは攻撃力なら問題ないけど、守備には難あり。
エインセだのブリッジだの補強候補が挙がるのも頷けるんだけど、
ブリッジ獲ったところで問題は解消されるのか。
CHは問題無し。マスチェラーノがまだ完全移籍じゃないらしいんですが。
SHとFWには問題大有りということで。
総勢8名もいる中で個人的にあてになるのはトーレスベナユンぐらいなので。


【攻撃の主軸】
チェルシーの時の話と重複しますが、リバポの場合は間違いなくジェラードが攻撃の中心。
彼の調子にチームの浮沈が左右されている感すらあります。
それが現在のリバポの不安定さに繋がってるとも言えますが。
現状、得点力のあるSHが不在で、かつFWの1枠はハードワークはこなせるけど
肝心な得点力が不足している選手になるので、
どうしてもジェラード、トーレスあたりに得点が集中する傾向が強まるし、
それは相手からしても抑えどころを特定しやすい、あまり良い形ではないです。
ただ、これがもうリバポのスタイルとも言えるし、
CL仕様のチームにしたって守り勝つスタイルなので変えるのも難しい。
変えるにしても、それだけの時間と資金の両方に折り合いをつける必要がありますが。