青春の日々
人は少しずつ年をとっていきます。
年月が過ぎると、古い記憶はいつの間にか忘れ去ってしまうものです。
しかし、中には忘れたいのに忘れられないこと、
凄く楽しかったのに、凄く大事なことのはずなのに忘れてしまうこと、
色々あると思います。
そして、ある日の私も…
これは大学の帰りでした。
私はいつものように友人と駅に向かって歩いていました。
その時間帯には帰る人もいれば、
今から大学で講義を受けるために通学してくる学生もいます。
そして、ある学生の集団とすれ違ったその時…
あっ!と声を出して私の方を振り向いた1人の男性がいました。
私も急に呼ばれたのでビックリして振り返りました。
彼は私の方を何かを懐かしむような顔でずっと見ていました。
私も彼の顔をしばらく見ていましたが、
駅に向かって歩みを止めなかったので
彼との距離は徐々に遠くなっていきました。
(ってか、わざわざ止まるのが面倒でした)
その数秒間、私が頭の中で考えていたこと、それは…
お前、誰?
ハッキリ言って、あんな奴私の記憶にありません。
同じ高校ではないし(同じ高校の友人とは今も会ってるし)
中学も多分違う(この前同窓会行った)
だとしたら小学校?と言いたいところなのですが、
ほとんどの奴は中学も一緒だったし…
じゃあ誰なんだよって話です。
結論から言うと相手が見間違えたんじゃないのかな。