依存

まずはCL2日目の結果をざっと載せます。


バルサチェルシーはほぼ予想通り。
ドログバの退場が結構響いたみたいだけど、
チェルシーとしてはアウェーゴールがあるので
ホームでお得意の戦法を使って1−0狙いじゃないかと。
でも私はバルサがアウェーでも点を取ると思います。


スーペル発動!?
ホームで2点以上取ってのドローなら…w


正直驚きました。
2−2のドローと予想してたのですが、まさかアウェーで3点取るとは…
リヨンはジュニーニョのFKもあるし、羨ましいなー
これはほぼ決まりでしょう。


FKの動画見ました。
35mかららしいけど、無回転の素晴らしいFKでした。
ジュニーニョいいなぁ…w
いや、別にアーセナルにほしいって意味じゃないですよw


マンU何やってんだ!
って言うかキャロル(笑)何やってんだ!
・・・・・・・w
マンUが調子良かったので勝つものと思ってましたが
ミランミランだった、ということなんでしょうか。
これはほぼ決まったかな…
と言ってもミランからしてもまだまだ安心できるスコアではないですね。


さて、ここからが本題。
アーセナルはアウェーで完敗でしたが、なぜそうなってしまったのか。
これにはいくつか要因があると思うのですが


1.序盤のミスでの失点


2.バイエルンのプレス


3.セットプレー


4.個々のポジション適正


大まかに分けると、この四つに集約されてるんじゃないかと思います。


まず序盤の失点ですが、コロのクリアミスからピサロに決められたシーン。
コロのミスはあれが初めてというわけではないんですよね。
今シーズンにも決定的なミスを何度か犯しています。
コロはCBにコンバートして2年目ですが、
1年目のほうが安定感があったように思います。
元々はサイドのプレイヤーで、高いユーティリティー性とチーム事情から
ベンゲルがCBにコンバートさせて、それがハマったわけですが…


そしてこの開始して間もない失点から
アーセナルバイエルンの術中にハマりました。
早い時間からディフェンスをガチガチに固めて
中盤で上手くプレスをかけてじわじわと追い詰める。
アーセナルのポセッションが急激に上がりましたが、
ゲームを支配しているのではなく、持たされているという感じでした。
そのかわり、相手も攻撃の形がイマイチだったのですが
序盤に1点取ったからこそこういう戦術を使える。
そして確実にチャンスをものにして2点目、3点目を奪う。
ここらへんはまさに試合巧者でしたね。
まあそれ以前にアーセナルのミスが多いのが問題なのですが。


それからセットプレー。
2失点目なんかは今季のアーセナルを象徴していたと思います。
コロがピサロをフリーにしてしまったのですが、
コロに限らず、今季のアーセナルはセットプレーでマーカーに
振り切られてフリーにしてしまうという場面が多すぎます。
そのためセットプレーでの失点が異常に多いんですよね。
逆に攻撃面では大事なセットプレーで雑なボールが多い。
日本代表なんかは得点の大半がセットプレー頼みですが
アーセナルは真逆でセットプレーを生かすことができない。
これはこのレベルのトーナメントでは致命的です。
良いフリーキッカーがいればいいんでしょうが…
(直接狙うだけじゃなく、味方を狙える選手がいない)


最後に、個々のポジション適正なのですが
このバイエルン戦でアンリと2トップを組んだのはリュングベリ
彼の適正は両サイドで、サイドから中に切り込んだりするタイプなので
あのポジションはやりにくかったでしょうね。
今季絶好調とは思えないパフォーマンスでしたから。
それから、ピレスはやっぱり左サイドで最も生きる選手。
この試合ではチーム内では良い方でしたが適正はやっぱり左サイドです。
レジェスを使う場合、左サイドしか選択肢がないというのが痛いです。
レジェスの適正ポジションはおそらく左サイドかストライカー。
ただし、2トップでアンリと両立できないのが
選択肢を少なくしてしまいます。
しかも調子にムラがあって、絶好調のときはキレキレだけど
このゲームではチャンスを潰すカウンター製造機になっていました。
そして、今回はベルカンプがいなかったわけですが
彼以外にアンリのパートナーが務まる選手がいないのが大問題です。
レジェス、ピレス、リュングベリでは無理。
そして、リーグ戦などではファン・ペルシが2トップに入ることは
ありますが欧州トップレベルでのプレーはまだ任せられない
(とベンゲルが思っているからスタメンでは使わない)
以上のことから今回の試合では個々の選手が不得意なポジションで
プレーを強いられるということになりました。
これも結局はベルカンプの代役がいないからでしょう。
まあベルカンプが普通のFWとは異なる仕事をする選手なので
代役を務めるというのは非常に難しいのですが…


ここからは直接の敗因とは関係ないかもしれませんがついでに。
ディフェンス面ではキャンベルがいないと駄目。
彼が抜けると代役がシガンだから、というわけではなくて
ディフェンス全体に与える影響が大きすぎます。
キャンベルはいわゆる最終ラインの統率者。
彼が周りに指示を与えたりするので、そこに穴が開いてしまうと
全体のバランスが崩れるということです。
そして、GKとディフェンダーとの信頼関係が成り立ってないから
守備組織としても成立しないのでは?と感じます。


つまり、ディフェンスだと『キャンベル』
オフェンスだと『ベルカンプ
これらの選手に依存しているために、彼らが抜けると
チーム全体のパフォーマンスが一気に低下するのだと思います。


話が長くなったので続きは明日やります(予定w)